我慢できない手足の冷えが四六時中続くと、冷え性のサインかもしれません。
冷え性になると、暖かい部屋や布団の中にいても寒さを感じてしまいます。そんな冷え性は、体質ではなく、改善方法があることをご存じでしょうか。
冷え性は、生活習慣を変えることで改善できる症状です。今回は、冷え性になりやすい理由と5つの改善方法について解説します。
体の冷えでお悩みの人は、ぜひ参考にしてください。
これって冷え性?冷え性のセルフチェック
ただの寒さなのか冷え性なのか、わからない人も多いのではないでしょうか。
まずはセルフチェックをおこない、自分が冷え性体質なのかを見ていきましょう。
・手足だけが冷えている
・手足が冷えて眠れないことがある
・入浴後も手足が冷える
・厚着をしても寒さを感じる
・便秘や下痢になりやすい
・ダイエットをしても痩せにくい
これらに当てはまれば、冷え性の可能性が高いです。
とくに手足だけが冷える末端冷え性の場合は、おでこと手足の温度差が3度以上であれば、冷え性だと判断できます。
冷え性になりやすい理由
冷え性になりやすい人は、大きく3つの理由が考えられます。
・自律神経の乱れ
・筋肉量の減少
・血流循環の悪化
自律神経の乱れ
自律神経とは、代謝や内臓などの体の機能をコントロールする神経です。
冷え性に大きく影響する体温も、自律神経の働きによって調節されており、自律神経が乱れると体温が安定しません。
自律神経が乱れる原因には、過度のストレスや疲労、不規則な生活習慣などが挙げられます。
夏場にエアコンが効いた室内で冷たいものをとり続けても、体の熱を保とうと自律神経が乱れてしまいます。夏場でも冷え性になってしまうのは、そのためです。
筋肉量の減少
筋肉は、体の中の熱を作り出す重要な臓器です。筋肉が収縮することで、体の隅々まで血液を循環させて温める効果もあります。
筋肉量が少ないと作り出される熱の量が少なく、血液を循環させる効果が低くなります。
とくに女性は男性に比べると筋肉量が少ないため、冷え性が多いといわれています。
冷えると温まりにくい脂肪が多いことも、女性の冷え性が多い原因のひとつです。
血流循環の悪化
血液には、体の隅々まで酸素や栄養、熱を運ぶ役割があります。
そのため、血液の循環が滞っていると、体の末端に熱を伝えることができません。
血行不良には、運動不足やストレス、食生活の乱れなどさまざまな原因があります。
血液の量が少ない貧血や血液を流れさせる力が弱い低血圧などでも、血行不良を引き起こします。
女性の場合は、月経などで女性ホルモンが乱れることも、原因のひとつです。
冷え性を改善する5つの方法
多くの人を悩ませる冷え性は、5つの方法で改善することができます。
・食べ物
・飲み物
・衣服
・入浴
・運動
それぞれの具体的な内容は、以下のとおりです。
食べ物で改善
食べ物には、体を温める「陽性」のものと、体を冷やす「陰性」のものがあります。
冷え性を改善するには、積極的に陽性の食べ物を取り入れましょう。陽性の食べ物には、以下のものが挙げられます。
・生姜
・根菜
・りんご
・鶏肉
・マグロ
土の中で育つものや寒い場所で採れるものは、基本的に陽性食品に分類されます。
食べ物の温度も体の冷えに影響するので、できるだけ冷たい食事は避け、温かい状態のものを食べましょう。
食事での改善が難しい場合は、サブリや漢方などをうまく活用するのもオススメです。
飲み物で改善
温かい飲み物を心がけて飲むことで、体を温めることができます。とくにオススメは、紅茶やほうじ茶などの発酵茶です。
寝起きや食前にコップ一杯の白湯を飲むことでも、内臓から体を温めることができます。水を飲むときも、できれば常温の水を選びましょう。
たとえ温かくても、緑茶やコーヒーなどカフェインが含まれている飲み物はオススメできません。
カフェインを多く摂取すると、自律神経のバランスを乱す可能性があるからです。
カフェインがもたらす利尿作用によって、体内の温度を下げる危険性もあります。
コーヒーの代わりに紅茶、緑茶の代わりにほうじ茶を積極的に選びましょう。
衣服で改善
「伊達の薄着」ということわざがありますが、冷え性の改善には薄着はNGです。
とくに太い血管が通っている首・手首・足首の3つを冷やさないことが、冷え性の改善につながります。
マフラーや手袋、レッグウォーマーなどの小物を活用しながら、できるだけ露出や薄着は避けましょう。
タイトな洋服や下着も、血流が滞りやすくなるので、冷え性の改善には向いていません。
夏場でもエアコンが効いた部屋だと体が冷えてしまうので、ストールやカーディガンなどを常備しておくのがオススメです。
入浴で改善
ゆっくり湯船につかる習慣をつけることも、冷え性の改善方法のひとつです。38〜40℃のお湯に15〜20分ほど、全身つかる習慣を身につけましょう。
お湯の温度が高すぎると、体温を下げようと自律神経が活発化してしまいます。ぬるめのお湯にゆったりつかるのが、冷え性改善のポイントです。
入浴剤を使うことで、さらに体を効率的に温めてくれます。炭酸ガス入りの入浴剤を選べば、血行促進にも効果的です。
入浴のあとは湯冷めしないように、布団に入るまでは靴下を着用しましょう。
運動で改善
血行促進や筋肉量増加が叶う運動は、冷え性の改善に効果的です。とくにオススメが、太ももを鍛えるスクワットです。
スクワットは、体の中で一番大きな筋肉である太ももが鍛えられるため、効果的に筋肉量を増加させることができます。
仕事や家事の間など定期的に体を動かすことで、血流の循環を促します。
とくに長時間同じ姿勢を続ける人は、数時間に一回は意識的に体を動かしましょう。
まとめ
暖かい場所にいても手足に冷えを感じる人は、冷え性の可能性が極めて高いです。
冷え性は「食べ物」「飲み物」「衣服」「入浴」「運動」で改善できるため、今回紹介した方法を試してみましょう。
自分だけの力だけでは改善できないという人は、「あさひ整体センター」へお越しください。
整体によって血液の循環を改善し、冷え性を根本から改善します。