人の弱みにつけ込む霊感“詐欺”商法

「警官がいるから安心」と勧誘 吉田警視、広告塔役も(asahi.com2007年12月21日)  詐欺容疑がかけられている霊感商法に関与したとされる吉田澄雄警視(51)は、被害者には「主宰者側」に映っていたという。20日に結成された「神世界被害対策弁護団」(紀藤正樹団長)によると、神世界関連のサロンに警察関係者がいることは被害者の間で広く伝わっていたとされ、その存在は時には安心感を、時には不安を与える存在だったようだ。  実際、これまで弁護団のメンバーに寄せられた相談の中には、「警察の人もいるから安心」と勧誘されて入会した男性被害者がいた。この男性は吉田警視と会って名刺交換をした後に商法にのめり込み、1000万円以上をつぎ込んでしまったという。また、30代の女性被害者は「警察の人がサロン内にいることは広く知られていた。逃げたら何をされるかわからないと思った」と話した。  弁護団によると、神世界や関連団体は、低額のヒーリングサロンの客をチラシや雑誌を使って募集。関心を示すと、悩み相談を受けては不安をあおり、宗教的に見える物品を高額で購入させる手法を続けていたという。  「神世界被害対策弁護団」への連絡は、「リンク総合法律事務所」(03・3515・6681)へ。 ~:~:~  この事件で、私は、2つの大きなショックを受けました。1つは、ヒーリングが詐欺の窓口として使われたこと、もう1つは、詐欺など犯罪を取り締まるべき存在である警察官が主宰側として関与していたことです。どちらもあってはならない許せない事態です。  ヒーリング(healing)は、日本語としては「癒し」と訳され、身体的に、精神的に疲労しやすい現代を反映してか、この「癒しブーム」は近年急速に広まってきました。たしかに、「癒されたい」と思っている人の中には、自分ではどうしようもない悩みや問題を抱えていて、それが身体的・精神的疲労につながっている人もいることでしょう。この事件は、そういった人の弱みにつけ込んだ卑劣極まりない犯罪です。  さらには、近年のスピリッチュアル(spiritual)ブームをも利用して、「先祖の霊が苦しんでいる」とか、「前世の悪業が災いしている」などと、癒しを与えるどころか不安を煽り、高額商品を次々と売りつける。もはやヒーリングですらない。冷静な第三者という立場であれば、こんなものに騙されるはずはないと思うでしょう。しかし、この神世界という団体は、「警察官もいる団体だから安心だ。」という殺し文句で被害者を安心させ、騙していきました。    また、こういった大規模詐欺事件は、被害者が多くなれば多くなるほど、「他の人もこんなにいるから安心だ。」と被害者達の中に根拠のない間違った安心感が広がり、さらに被害を拡大させるという悪循環に陥ります。被害者が周りの人を勧誘し、いつのまにか加害者側になるケースも多く見られます。最近では、擬似通貨円天で破綻したL&G事件がありますね。  ①宗教とは、全く無縁と思われていたヒーリングサロンが、実は霊感詐欺の窓口だった。②人を守り、法を守るべき警察官が、詐欺に加担していた。この2つは、被害者からしたら想像だにできなかったでしょう。警察にとっては、恥ずべき汚点です。汚名返上のためにも、徹底した捜査を行い、事件の全容を明らかにし、絶対に主宰者全員を詐欺容疑で立件してほしいと思います。  「誰かがやってるから・・・」、「誰かがそう言ったから・・・」、「周りの人から勧められたから・・」と、鵜呑みにして行動することは、あまり良い結果を生みません。人の意見には素直に耳を傾けながらも最終的には、自分で判断し、自分で行動する。それができずに、考えるのがツライ問題に直面して、誰かの言いなりに動いて、失敗しても後悔するのは自分です。 ~:~:~:~:~:~:~  整体院やリラクゼーションのお店で、高額なマットレスや、健康食品・健康グッズなどを販売しているところがあります。患者さんの健康のためと称していますが、結局、販売利益目当てのように見えて、私は好きではありません。皆さんが開業なさる場合、なるべくそういうものに手を出すべきではないと私は考えます。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆  ↓励みになります。1日1回のクリックおねがいしま~す[emoji:e-365] blogRanking にほんブログ村 健康ブログへ
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