批判だけでは何も生まれない

白鵬無敗守る、千代大海は初日から5連敗…大相撲5日目(2008年1月17日 読売新聞)  大相撲初場所5日目(17日・両国国技館)──初日から5連勝は、早くも白鵬一人となった。白鵬は豪栄道を左の上手投げで土俵下へ転がした。  朝青龍は、豊ノ島の攻勢に後退したが、土俵際の上手投げで逆転勝ち(4勝1敗)。琴欧洲が時天空を退けると、魁皇も出島を圧倒、雅山を一気に寄り切った琴光喜と、そろって3勝目。千代大海は安馬に押し出されて5戦全敗。 ~:~:~  謹慎明けの朝青龍関がはたしてどこまで活躍するのか、白鵬関が東の正横綱の意地を見せるのか注目の大相撲初場所です。しかし、ちょっと待ってください。朝青龍関に関しては、つい最近まで、批判・非難の嵐で、「もう角界にはいらない」とか、「引退して結構」など言ってませんでしたか?場所前も、某横審委員が朝青龍関についての感想を聞かれて、「私の中ではすでに引退している人」と厳しい言い方をしていましたね。  ところが、場所が始まってみてどうでしょうか?昨日の5日目終わって、3役で、1敗をキープしているのは小結の琴奨菊関のみ。大関陣はこのままでは9~10勝ペースで優勝争い圏外必至です。もし、朝青龍関が出場していなかったら、なか日くらいで白鵬関の優勝が簡単に予想され、後半盛り上がりに欠けた場所になっているのではないでしょうか。結局、この初場所の盛り上がりは朝青龍関のおかげなのです。  日本人は、勧善懲悪の話しが大好きです。善玉がいて、悪役がいる。悪役が強くなくては、盛り上がらない。よくよく見れば、別段、白鵬関は別に、“正義の味方”でもなんでもないし、朝青龍関もけっして“極悪人”なんかではありません。しかし、マスコミはそんなふうに善悪に見立てて、白鵬VS朝青龍を勝手に盛り上げているのです。だから、朝青龍関は、今場所に一番必要な関取だったのです。そんなに大切な人を、よくまああれだけ叩いて、モンゴルまで追いかけて、日本に戻ってきてからも、何かにつけて批判して。謹慎明けも、マスコミの扱いは、どこか“犯罪者扱い”だったように思います。  犯罪など反社会的行為はもちろん、最近の○○偽装など批判されて当然の物も多々あります。その中には、特定された個人が批判や非難の対象になることもあるでしょう。しかし、有名人の行為が社会的に見ておかしいという時の、批判や非難をある個人がしている場合、それがいくら正論であっても、だんだん「有名人を批判することで注目を浴びる」とか、「非を指摘することで、その人の上をいった気になる」とかをその個人がしたいだけなんじゃないかと思ってしまいます。私としては、批判している人自身をなんだか批判したくなってきます。  批判することは、必要ですし、大切なことです。しかし、批判だけでは、何も生まれません。批判を繰り返すばかりの人は、実際に何を残せるでしょうか。たとえば、政治評論家の方がいざ政治家になって、成功しているケースを私はすぐに思い浮かべることができません。誰かの絵や音楽など芸術作品を酷評する人は、自分ではどういう作品を出しているのでしょうか。朝青龍関のケースは、確かに批判されるべき、誤解を招く行為をしました。対応も十分ではなかったと思います。しかし、謹慎処分を受け、正月休みも家族にも会いに行かず、この場所に懸けてきました。もう、これからは、何も生まない批判を続けるより、大きな感動を生んでくれる朝青龍関の相撲に期待していいのではないでしょうか。私は、すなおに、この初場所の盛り上がりを楽しみ、朝青龍関と白鵬関の優勝争いを楽しみにしたいと思います。 ~:~:~:~:~:~:~  患者さんの生活習慣改善を促すあまり、それが患者さんへの批判になってはいませんか?患者さんの納得が得られない指導は、整体師のただの自己満足のうんちくに過ぎません。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆  ↓励みになります。1日1回のクリックおねがいしま~す[emoji:e-365] blogRanking にほんブログ村 健康ブログへ
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