やればできるという見本がここにある

クルム伊達2冠、複も制した [2008年11月17日日刊スポーツより抜粋]  クルム伊達公子(38)が、単複2冠を達成した。藤原里華(27)と組んだダブルスで、第2シードの米村明子・米村知子の姉妹ペアに6-3、6-1で勝利。今大会を「来年に向けてパワーをもらった大会」と総括し、来季の海外ツアー再挑戦へ自信を深めた。本大会でのクルム伊達のダブルス優勝は89年以来2度目、女子単複2冠は03年吉田友佳以来5年ぶりだった。  勝利の瞬間、クルム伊達は11歳年下のパートナーと固く抱き合った。前日のシングルスの68分に続き、この日も64分での快勝劇。「まさかまさかの単複優勝を果たせた。最後にいいプレーができた。すばらしい1週間をすごせました」と笑顔が華やいだ。  「隣でプレーするだけで緊張でつぶれそうになんですけど…」という藤原をプレーで引っ張った。前衛から鋭いボレーを決めるなど、第1セットを6-3で先取。第2セットは最後の4ゲームを連取し、6-1と一気に試合を決めた。  4月の現役復帰表明時はダブルス中心で、今大会を「目標」としていた。それがこの日は「通過点になった。次にステップを踏み出すためのパワーをもらった大会」と総括した。既に来季の海外ツアー再挑戦をにらんでおり「今まで以上にタフなことは百も承知。その中でどれだけやれるか」と話した。  来年1月の全豪オープンで予選を突破すれば、現在の世界ランク198位も上昇する。「日本一」の称号を2つ手にし、心は世界舞台に移ろうとしている。 ~:~:~  クルム伊達公子選手、この選手のパフォーマンスの高さにはつくづく驚かされます。10年以上現役を離れていたもうすぐ40代になろういう選手が日本一になってしまうなんて!それもシングルス・ダブルスの完全制覇。賞賛の言葉が見つからないほどの快挙です。  まさに何事も『やればできる』んだという見本がここにあります。今回準優勝の瀬間友里加選手や前年覇者の中村藍子選手など若い選手達は、クルム伊達選手の姿を見て、「負けてられるか!」と、ますます奮起してもらいたいと思います。  この『やればできる』という言葉、実は私の大好きな言葉であり、大嫌いな言葉でもあります。  まず大好きな理由としては、何よりこの言葉に希望が持てるという事です。 「今、努力している事はきっと実を結ぶはず。」~ 『できる(できた)』という前向きな結果を強く想い描く事によって、どんどんとやる気が湧いてきます。そして事実、やっている最中に効果や良い兆しが見られれば、さらにやる気になり、実現に向けてやるべき事を次々に実行していきます。そして、ついには自分の目標としていたものを成し遂げるのです。    次に大嫌いな理由としては、この言葉を『やらない自分の永遠の可能性』の逃げ口上として使われる事があるからです。『やればできる子』なども同じです。「自分は、本気になれば何だってできるんだ!ただ、今はやりたい事が見つからないだけさ。」とか、「そんな事は誰だってできる簡単な事さ。別に僕がやってみせる事もない。」とか、その人は、結局いつも『やらない』のです。だって、もしやってみてできなかったら、『できない自分』を自覚してしまうから。可能性を永遠にとって置いた方が現実を直視しなくて済むからです。私はこれを“卑怯”と呼びます。  子供をいつまでもかばって、「この子はホントは、やればできる子なんだ。」と目をつぶってしまっていると何もしない、できない大人に育ってしまいます。最終的にはその子本人の責任ですが、親の責任も大きいと思います。  『やればできる』は、真実です。それをクルム伊達選手は証明してくれました。今、夢に向かって努力をしている人はどれだけ勇気づけられたことでしょう。また、まだ一回も本気になって自分の可能性にチャレンジしていない人にも、クルム伊達選手は平等に勇気を与えてくれたはずです。「君は、やればできると思うんなら、やってみようよ!」 「大事なことは、まず、やろうと一歩前に踏み出す事、そしてその一歩を重ねていく事。」 そう思える試合をしてくれたような気がします。  私も、整体の技量の向上に、空手道のさらなる精進に、気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。 ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  整体のプロとしてやっていく事は、たやすい事ではありません。しかし、『やればできる』んだという事を実行せず、努力もしない人が、プロになる事はけっしてないでしょう。そんな人は、「整体のテクニックなんて、すぐ覚えられるよ。」といつまでも、言っていればいいんです。
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