飲酒そのものを禁止できないか

職場の行事で飲酒後、運転 警視庁警視あて逃げ事件 (2008年11月18日asahi.comより)  はねた被害者をそのまま引きずって逃げ死なせる事件が大阪府内で続いた矢先、警視庁の警視が酒に酔って車を運転、当て逃げする事件が起きた。引きずり事件も容疑者が飲酒していたと供述している。重大事件になりかねない飲酒運転を、現職の幹部警察官がしたことに、怒りの声があがった。  茨城県警稲敷署によると、道交法違反(酒酔い運転)の疑いで現行犯逮捕された警視庁警視の日高幸二容疑者(50)は、事故後、駆けつけた警察官に名前と職業を尋ねられたが、当初は黙り込んで返事を拒んでいた。運転免許証の提示には応じたため、身元がわかったが、飲酒場所や一緒に飲んだ人などはいっさい答えなかったという。  事件現場は緩やかな左カーブ。当て逃げされた被害者は信号のない交差点を右に曲がろうとしていた。 警視庁によると、日高容疑者は事故当日、警視庁総務部施設課のレクリエーションに参加し、茨城県内のキャンプ場でバーベキューをしていて飲酒したという。宿泊の予定だったが、急用が出来て帰宅する途中だったという。  茨城県警幹部は、「大阪で飲酒運転によるとされる引きずり死亡事故が相次いでいるさなかなのに、残念でならない。暮れの飲酒運転取り締まりを間近に控えたこの時期、市民にしめしがつかない」と話している。佐藤勉・国家公安委員長は18日、閣議後の記者会見で「警察官がこんなことをするとは言語道断だ。厳正に対処する。わからないくらいの憤りを感じる」と語った。  「飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める遺族・関係者全国連絡協議会」共同代表の佐藤悦子さん(57)は、「まさか警察官が飲酒運転なんて想像すらしなかった」と声を震わせた。毎年春に署名を法務大臣に提出しているが、今月、はねた人を引きずり死なせる事件が続いたことを受けて、前倒しで提出することを検討していたときだった。「一体、何のために署名を集めてきたのか」と怒りをあらわにした。 ~:~:~  茨城県内で、たいへん情けない、そして許されざる事件が起きました。飲酒運転の重大な危険性も、当て逃げやひき逃げの凶悪性も十分知りつくした警察官が、県内でこのような事件を引き起こすとは、茨城県出身者として悲しい限りです。今、一般企業では、飲酒運転で事故を起こした場合は、問答無用で懲戒免職(退職金ナシ)です。今回事件を起こした日高容疑者に対しても依願退職は認めず、懲戒免職を適用し、毅然とした処分を下すべきだと思います。  さすがに、最近は変わってきたと思いますが、茨城県は、たしかに飲酒運転に甘い気質があるように感じていました。居酒屋やスナックに飲みに行くのもクルマで行って、飲酒運転して帰ってくるのが常態化していました。数年前、TVで茨城県内の某居酒屋チェーン店の駐車場で、明らかにお酒の入っている人が、クルマを発進させようとするところを、インタビューする番組をやっていましたが、そのほとんどは、「別に構わないだろ!」と、そのまま走り去って行ってしまいました。飲酒運転撲滅に程遠い、マナーの悪さを感じました。    『飲酒運転はダメ!』 というのは、誰もが分かっている事だと思います。その分かっている事をどうして守れないのか?「帰りは、クルマは置いてタクシーで帰ろう。」、「代行運転を呼んで帰ろう。」 飲む前はきっとそう思っているはずです。この日、高容疑者も当初は宿泊するつもりでした。しかし、どうやら、一旦アルコールが回り出すと判断が狂ってしまう人がいる模様です。アルコールで気が緩み、「これくらいなら大丈夫。」、「ちょっと休めば大丈夫。」、「どうせ捕まらないから大丈夫。」と、『飲酒運転はダメ!』 ⇒ 『飲酒運転OK!』に変わってしまうのです。とても恐ろしい事です。自覚の有る無しにかかわらず、自分の命と周囲を危険にさらし、自らを“走る凶器”へと変えてしまうのです。    最近は、事故を起こした際、飲酒していたのがばれるのを恐れた当て逃げやひき逃げが、目立ってきています。事故は『過失』かもしれませんが、逃げた行為は『故意』です。ぶつけた相手のケガの状態よりも、自分の保身を優先する卑怯極まりない行為です。さらに、今回の事件は違いますが、ひいた被害者を引きずり回して死なせた場合は、『殺人罪』の適用が十分考えられます。  もう少し言えば、起こした事故は『過失』でも、飲酒後にハンドルを握った時点で、『故意』です。事故を起こしてもかまわないという『未必の故意』がそこにあります。飲酒事故で逃げた場合は、2つの『故意』を重ねているのです。  飲酒運転は再犯率が高いと言われます。たとえ、検挙され、実刑判決で交通刑務所で服役したとしても、その後、運転免許証を再取得したのち、また飲酒運転を繰り返す可能性があります。事故を起こす前に検問等で飲酒運転が発覚し、免停で済んでいる人は、なおさら再犯の恐れがあります。そんな人たちにどうしたら、飲酒運転を止めさせられるのか。私は、“飲酒そのものを禁止”させるしかないと思います。  飲酒運転で事故を起こした人、複数回飲酒運転で検挙された人は、もう一生お酒を飲んではいけないのです。たとえば、年に数回、抜き打ちでアルコール検査を行い、一定基準の濃度が検出されたら、罰金刑や懲役刑を科すようにしたらいいのです。アルコールを飲むと『飲酒運転はダメ!』という正常な判断ができなくなる以上、本当に飲酒運転をさせないためには、この方法しかないと思います。もちろん、こんなことをしなくても自分から進んで禁酒・断酒すべきだと思うのですが。自分の飲酒運転が死亡事故を引き起こしたら、亡くなった相手は、お酒どころかもう何も、口にすることはできないのですから。  かく言う私自身も、20代の頃、飲酒してクルマやバイクを運転し、挙句、酒気帯び運転で捕まった経験が一度あります。その時、警察官に言われた「事故を起こす前に、捕まってよかったな。」という言葉が今も頭に残っています。免停と罰金刑はつらかったですが、たしかに人身事故などを起こして、相手にケガでもさせたらその方がよほどつらいです。あの頃の自分に会えるなら、飲酒運転の怖さについて何時間でもお説教したいくらいです。ちなみに今は、お酒をまったく飲んでいませんから、飲酒運転は絶対にありません。  実は、ここ埼玉県もひき逃げ事件が多い県であります。免許証取得時や更新時講習、企業や地域で行う交通安全講習などでも、もっと取り上げられるべきゆゆしき問題です。 ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  お酒を飲んでハメを外し過ぎてしまう人、お店や周りの人に迷惑をかけてしまう人、飲んで帰っては家族に面倒かけてばかりの人、自分の行動に責任が持てないなら禁酒・断酒してみてはいかがですか?もちろん忘年会もシラフですよ。
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