子は社会の鏡

児童生徒の暴力最多、「ネットいじめ」21%増 文科省(2008年11月21日asahi.comより抜粋)  全国の学校が07年度に確認した児童生徒の暴力行為は5万2756件と前年度比で18%増え、小中高校のすべてで過去最多だったことが、文部科学省が発表した「問題行動調査」でわかった。感情をうまく抑制できずに急に暴力を振るうなど、学校現場が対応に苦しむケースが広がっているという。  調査によると、小学生の暴力行為は約5200件(前年度比37%増)、中学生が約3万6800件(20%増)、高校が約1万700件(5%増)。最も多いのは児童生徒間の暴力だった。 暴力行為の調査で、文科省は子どもの変質ぶりも暴力増加の要因に挙げており、 自分の感情がコントロールできない ルールを守る意識やコミュニケーション能力が低下している などとみている。 ただし、調査はあくまで各校の自己申告で、1千人あたりの発生件数では福島県の0.4件から香川県の10.1件と差が大きく、実情を正確に表しているかは不明だ。  一方、07年度の「いじめ」は計約10万1千件で、過去最多の06年度からは約2割減に。校種別では小学校約4万9900件(20%減)、中学校約4万3500件(15%減)、高校約8400件(32%減)。前回調査では、いじめの定義から「一方的」「継続的」などの表現を削り、公立だけだった調査対象に国立と私立も加えたため、前年度比で6倍超になった。文科省の担当者は「なお深刻に考えている」と話す。  携帯サイトや学校裏サイトなどネット関連のいじめは約5900件。初調査の前年度より21%増えた。 ~:~:~:~:~  いじめや暴力がいけないのは、みんな知ってます。子供は、物心がついた時から、 「お友達をたたいちゃだめよ。」、 「いじわるしないで仲良くね。」 など、家庭で、幼稚園や保育園などの施設でしつけられてきています。それに、誰だっていじめられたり、暴力を受けたりするのはイヤですし、それは、いじめる方、暴力を振るう方も知っているはず。自分だってされたらきっとイヤなはずです。 「自分がされてイヤな事はしない。」 それさえ守れたら、いじめや暴力は無くなる気がするのですが、実際は記事のとおりです。  記事では、 『感情のコントロール』 や 『ルール遵守の意識』、 『コミュニケーション能力』 などの低下を要因のひとつとして取り上げていますが、これってそのまま、今の大人社会にも言えるのではないでしょうか。ささいな事でキレたり、それを受けて逆ギレしたり、交通違反やポイ捨てなどのマナー違反、よく話し合えばのに、自分勝手に解釈したあげく、モンスター○○と呼ばれるような行動に出てしまったり、または相手にそうさせてしまったり、そういうギクシャクした社会を見続けているから、子供達がその影響が受けてしまっているように思えます。  大人達も、周りと仲良く、みんなハッピーに行きたいはずです。でも現実はなかなかそうはいきません。今の社会は、自分の事で精一杯で、周りを見る余裕が無いのです。皆それぞれにストレスや悩みを抱え、家族のため、自分のためにがんばっています。ひょっとしたら、皆がんばり過ぎなのかもしれません。 『ガンバレ!』 は、その人ならもっとやれるという期待を込めた応援の言葉です。しかし、使い方を間違えば、今つらい状態にある人をさらに追い込む事にもなる言葉です。  「がんばってね。」 という応援の言葉より、「がんばっているね。」 とただ存在と努力を認める言葉の方がいい場合もあります。 「あなたは十分にやっているよ。」 そう誰かが気づかせてくれたら、心に余裕ができて、その人も自分の足元や周りをよく見られるようになるような気がします。そうなれば、周りの人への目配りや気配りなどもしやすくなり、暮らしやすい社会になると思うのです。  そういう私も、ついつい自分の子供にあれこれ要求してしまいがち、できていない事を追求してしまいがちです。その存在を認め、できている事をほめてあげるだけでいいのに。期待の裏返しが我が子を追いつめないよう気をつけたいと思います。 ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  患者さんに健康アドバイスをする際、あれこれ言い過ぎると患者さんは負担に思ってしまいます。気分も楽になりに来ているのにただお説教では、整体師の自己満足です。
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