「イトウさんですか?」の謎

 せんげん台に整体院を開業して、いつの頃からか、間違い電話で、「もしもし、イトウさんのお宅ですか?」 と、かかってくるようになりました。毎月かかってくる時もあれば、数ヵ月かかってこない場合もあります。しかしかかってくる時はいつも決まって、中年男性の声で、公衆電話からなのです。ちなみに、男性というのは、もちろん別の人、つまりいろんな人からかかってきます。公衆電話からなのが分かるのは、ナンバーディスプレイ契約をしているので、電話機画面に『公衆電話』と表示されるからです。そして、いつも私は、「いいえ、こちらは、あさひ整体センターという整体院です。」 と答えるのです。  これはいったい何なのでしょう。手の込んだイタズラ?偶然の産物?最初の頃は気にも留めなかったのですが、回数を増すにつれて、だんだんと薄気味悪く、気になってきました。さて、ここでみなさんに質問です。みなさんは、この間違い電話の原因は何だと思いますか?  ここでポイントを整理してみましょう。 ①『イトウさん』宛にかかってくる ②公衆電話からかかってくる ③中年男性からかかってくる ④一度かけてきた人から、二度かかってくることはない ⑤記憶しているだけで十数回かかってきている  つい最近もかかってきたので、かけてきた相手に思い切っていろいろ聞いてみました。すると意外な事実が判明したのです。間違い電話の真の原因とは・・・↓  実は、電話の主は、読売新聞の勧誘だったのです。(おいおい、今、ウチ、読売新聞取ってるよ!) イトウさんという方が、現在、あさひ整体センターで使っている固定の電話番号を、昔使っていて、そこに読売新聞が勧誘の電話をかけていたのです。飛込み営業もしますが、昔、読売を取ってくれていたお宅に電話をして。アポイントを取ってからお伺いするということもしているのだそうです。顧客リストは本部から営業マンに渡されるようです。  それにしても、私は2005年10月に開業して、もう3年半以上も経ちますから、イトウさんは少なくともこの番号を使っていたのは4~5年以上は前ということになります。ずいぶんと古いリストを使っているのだなぁと思います。それと、公衆電話からなのは、営業用にテレフォンカードを渡されるのだそうです。このケータイ全盛のご時世、電話ボックスもどんどん減っていますので、かける方も場所探しに苦労するのでは?と心配になってしまいました。  この話しを聞けた営業マンに、本部にリストから『イトウさん』を外してもらうように依頼しました。タイムラグはあると思うので、もうしばらく間違い電話はかかってくる可能性はありますが、とりあえず原因と対策は分かったので、少しすっきりしました。電話がかかってくると、一旦施術の手を止めて、電話に出ているので、少しでも間違い電話が減ると助かります。  ちなみに、堂々と、フリーダイヤルの番号に、営業の電話をかけてくる会社があります。こういった会社の姿勢は許せないので、かかってきた時は、強い口調で断りの文言を述べて、相手の話も聞かずにすぐに切るようにしています。 ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  ひとりで電話から、飛込み患者の応対から、すべてこなすのは大変だと思いますが、一番大事なのは、今、目の前にいる、施術中の患者さんです。それを忘れないように気をつけましょう。
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