それでは『優しさ』が伝わらない○

 先日、坐骨神経痛のような症状を訴えて、ある年配の女性の患者さんがいらっしゃいました。もともとクルマの運転ができないのか、脚が痛くて運転できないのかは聞きませんでしたが、ご主人に送り迎えをしてもらっての来院でした。

 その患者さんは、他のご病気も合わせて、ずいぶんと病院には通われており、整形外科にも通ったが、脚の痛みがなかなか改善しないなど、いろいろ身体の状態について訴えかけてこられました。私もひととおりお話を伺わなければ施術には入れないと判断し、しばらく話しを聞くことにし、時間を費やしました。

 その後、施術に入ったのですが、その最中にも患者さんはいろいろ話しかけてこられます。きっと、たくさん話したかったのでしょう。施術のポイントとしても数ヵ所に渡っていたので、結果、60分の予定のところ75分くらいかかってしまいました。

 説明もお支払いも済み、患者さんが立ち上がろうとしたタイミングで、ご主人がお迎えに来てくれました。ちょうどよかったと思ったのですが、ご主人から出た言葉は、私にではなく、患者さんにですが、「おまえ、いつまでかかってんだ。シビレ切らしちゃったぞ。」だったのです。 私は表情にも、言葉にも、出しませんでしたが、唖然としました。私が、「すみません。初回なのでいろいろお話し伺ったり、施術の説明もしていたものですから。」とフォローしても、ご主人は無視。脚の状態が楽になり、姿勢が左右バランスを取れたのを喜んで、話しかけている患者さん(奥さん)を、せかすようにして出て行きました。

 もともと予約を取る時には、そんなに急いでいるようには感じなかったのですが、このあと何か予定があったのかもしれません。しかし、あのご主人の態度では、せっかくの自分の優しい気持ちが半分も相手に伝わりません。お休みのところ、奥さんのために送り迎えしてあげるなんて、優しさがなければできっこないのに、もったいないです。

 きっと、その辺は当の奥さんは、言わなくても十分わかっていると思いますが、それにしても自分の父親を含めて、この年代は自分の優しさを表現するのが下手ですね。迎えに来た時、「しっかりと診てくれてありがとうございます。」「どうだ?少しは良くなったか?」などという言葉がでてれば、全然印象が変わって、良くなるのに、きっと自分で気がつかないうちに損をしているかもしれません。

 かく言う私も、いつも嫁さんに、「気が利かない。」「いつも自分中心ね。」と言われています。ただ、最近は、照れずに感謝の気持ちを素直に「ありがとう。」と言うようにしています。『言わなくても分かる夫婦関係』レベルにはまだまだ遠く、言葉に出さないと相手には、伝わらないので。 

 

〈整体師の味方コメント〉

 患者さんへの説明は、できるだけ丁寧にしましょう。主語や目的語をはっきりさせ、しっかりと自分の言葉で説明しないと、患者さんには伝わりません。自己満足にならないよう気をつけましょう。

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