死刑制度存続に賛成します。○

死刑の刑場、報道機関に初めて公開(2010年8月27日14時35分 読売新聞より)

 法務省は27日午前、死刑執行が行われる刑場を報道機関に初めて公開した。公開したのは、全国に7か所ある刑場のうち、東京拘置所内の刑場。千葉法相が「死刑のあり方に関して国民的な議論を巻き起こしたい」として公開を指示していた。

 公開された刑場は、階上と階下の2階に分かれている。死刑囚は階上の床にはめ込まれた踏み板の上で首にロープをかけられ、踏み板が開くと、階下に落下する仕組みだ。

 報道陣はまず、独房から連れてこられた死刑囚が最初に入る「教誨室」に案内された。ここでは、拘置所幹部が遺言を聞いたりするほか、僧侶や牧師らの教誨師と話ができる。

 廊下を進んだ先の扉を開けると、拘置所長が死刑の執行を宣言する「前室」だ。扉の正面にある黄金の仏像がすぐ目に飛び込んでくる。壁は木製で、薄茶色。8本の蛍光灯が明るい。

 前室に入って右手は、鮮やかな青いカーテンで区切られただけの「執行室」につながっている。目の前に、赤いテープで縁取られた1.1メートル四方の踏み板があった。死刑囚は目隠しと手錠をされた後、踏み板の上に連れてこられ、首にロープをかけられる。この日はロープは下がっていなかったが、3.8メートル上には、ロープをかけるための滑車が天井にある。ロープを通すための銀色の輪が床に二つ、壁に二つ。

 執行室の壁や床も前室と同じで、踏み板の上にも淡い藤色のじゅうたんが敷かれている。  「執行室」と隣接する「ボタン室」の壁には、踏み板を開閉するためのボタン三つが横一列に並んでいた。3人の刑務官が一斉に押し、どのボタンで作動したか分からないようにするためだ。ボタンを押す刑務官からは、死刑囚の様子はうかがえない構造になっている。  執行室のカーテンと反対側の壁はガラスになっていて、その先の「立会室」から検察官らが執行を見届ける。死刑囚がつり下げられる階下の床はコンクリートの打ちっ放し。踏み板の真下の床には排水溝も見えた。木製の壁とじゅうたんが敷かれた階上と違い、暗く、深く見える。

 最高裁は「死刑は残虐な刑ではない」と判断している。踏み板のある床1枚を隔てた階下に、重い罪を犯した死刑囚の行き着く果てがあることを実感した。

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 千葉法務大臣のおかげで、死刑制度が注目を浴びていますね。「死刑は、極刑であるが、けっして残虐な刑ではない。」私もそう思います。それどころか、極刑として死刑が存続することが非常に大切だと考えます。

 死刑と無期懲役刑との間には、大きな差があります。この間に、日本では導入されていませんが、終身刑というのがあります。死刑廃止論者の中には、死刑に代わる刑罰として、終身刑を導入してはどうかという意見がありますが、死刑と終身刑との間にもこれまた、大きな差があります。とてもとても重く、大きな差です。私は、終身刑は、極刑とするにはあまりに軽いと思うのです。

 その理由は単純明快です。『命』がかかっていないからです。社会的には死と同然かもしれませんが、間違いなく生きています。どんなに残虐な犯罪行為を行ったとしても、何人、何十人殺したとしても、国家を危機に陥れる重大犯罪を犯したとしても、終身刑なら、自分の命では罪を償わなくてもいいからです。

 人の命は何ものにも代え難く尊いもの。しかし、犯した罪の重さによっては、その命をもってしてしか償えない場合がある。それがあるのとないのとでは大違いです。極刑とは、その名のとおり、これ以上はない刑罰です。自分の命を懸ける刑こそが極刑であるべきでしょう。

 死刑囚は、死刑宣告を受けて初めて、命とは何なのかと正面から向き合い、自分の犯した罪の大きさに気づくのではないでしょうか。これが終身刑なら、結局死ぬまで、何も分からず、ただ運が悪かったぐらいにしか思わず、塀の中で天寿をまっとうしてしまうのではないでしょうか。これは被害者や遺族、そして終身刑囚にも不幸な結末になりはしないでしょうか。

 日本の死刑のやり方は、最期の最後まで、死刑囚の命の尊厳を大事にしたやり方だと思います。けっして残虐なものではありません。こういう刑場の公開という手法は、安易な覗き見趣味のような感覚をおぼえ、好きではありませんが、これにより、今の死刑のやり方が、より被害者・遺族・死刑囚に配慮された方法に変わっていくなら、議論の一材料になるのもいいのかもしれません。

 最後に一言、もし遺族が望むなら、死刑囚に刑が執行された当日か翌日にでも、その事実を遺族に伝えるよう義務付ける法整備をしてほしいと思います。

 

〈整体師の味方コメント〉

 例え囚人であっても、他人が軽々しくその命を奪ってはならない。その考えには賛成です。ですから、何でも簡単に死刑判決を下すべきではないと思います。しかし、極刑として死刑がある、その事実が重要なのだと思います。みなさんはどうお考えですか? 

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