空手道あれこれ○

 先日、春日部市の空手道大会に審判として参加してきました。大会には越香会の春日部道場の子、数名も参加していました。空手道には様々な団体があって、ルールもそれぞれです。「カラテやってます。」と言うと、よく「キョクシン?」とか聞かれて、「いえ、剛柔流です。」と答えたりするのですが、世間的に有名な極真空手のルールは、私達の全空連のルールとかなり違います。実は、その他にも防具付き空手・硬式空手道というものがあり、春日部ではこれが盛んです。

 ですから、大会は午前中は、形の部、午後は、組手の部ですが、組手は、全空連ルールのものと、防具付きのルールのものと、2つに分かれて試合がありました。私は、当然、全空連ルールでしか、審判はできませんから、休憩の合間に、となりのコートでやっている防具付きの方の組手を見ていました。

 防具付きは昔、何かの大会で観客席からしか見た記憶しかないのですが、間近で見て、つくづく「元はおんなじ空手なのに、全然違うなあ。」と感じました。拳サポーターをして、防具の上から、ガンガンお互い、突き合い、蹴り合いをし、それがしっかり入って、相手にダメージを伝えられたらポイント、という感じでした。とにかくハードな印象で、防具の上からでも痛くないのかな?って思ってしまいました。もちろん安全面は十分に配慮され、幼年の部もありましたから、ケガの心配はあまりないと思いますが。

 風貌や試合の流れは、テコンドーや日本拳法に近い印象がありました。もっとも、歴史は空手道の方が古いですから、防具付き空手・硬式空手道のやり方(またはその源流)を日本拳法やテコンドーが参考にしたと言う方が正しいのでしょうが。

 防具を付けて、思いっきり突き蹴り仕合うのが、ベストとは思いませんが、極真のように素手素面で、顔面への突き攻撃一切無いが前提で中段突きとローキックの連打で試合が決まるのも、観てて面白いとは思いません。また、全空連ルールのとくにジュニア・カデットで、突きがメンホーに触れたら即忠告というのも、まだ馴染みません。

 ちなみに、どの空手道が強いか、という質問はまったくもって意味がないです。強いて言うなら、自分にとってどの空手道のスタイルが一番合っているか、というくらいでしょう。その人がどの空手道に向いているかで、強くなる度合いが違ってくるのではないでしょうか。もっとも、柔道なら?剣道なら?相撲なら?レスリングなら?ボクシングなら?ムエタイなら?サンボなら?グレーシー柔術なら?と幅を広げればキリがありませんが。

 空手道は、武道であり、その技術は格闘技です。護身にも使えず、相手を制することもできない技は意味を為しません。攻撃をギリギリで捌くテクニックや緊張感を学ぶ必要もあります。しかしその一方、稽古時に安全面には十分な配慮がなされなければ、技を習得する前に、全員ケガで辞めてしまうでしょう。その矛盾を克服するために、それぞれの団体が独自の進歩を遂げて、現在に至っているのです。おそらくみな現状に満足せず、更なる進化を模索するでしょう。

 私は、私の信じる空手道に向かって邁進するだけです。

 

〈整体師の味方コメント〉

 整体もいろいろな技法や考え方がありますね。セミナーなどに参加して、自分に合っている技法を探して進化の糸口をつかむのもいいかもしれませんね。  

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