『すみません』と『ありがとう』○

 この前TVを見ていて、ある外国人が、「日本人は、『ありがとう』の意味でも、『すみません』を使う。何で?」と言っていました。私もつい使ってしまいますが、本当に何ででしょうね?

 きっと日本人は、この『すみません』という言葉が使いやすくて、大好きなんだと思います。いろんな場面で重宝するゴルフで言ったら(私はゴルフしませんが)、7番アイアンみたいなものなのでしょう。迷ったらとりあえずこれでしのごう、みたいな感じでしょうか。

・あいさつとして、「ちょっとすみませ~ん。」

・何か頂戴して、「これはこれは、すみません。」

・仕事などで注意され、「はい、すみません。」

 他にもまだまだあると思います。しかし元々、『すみません』は『済みません』、つまり『謝ってもそれで済まないことをしてしまって、反省している』という意味の言葉です。たしかに、手を止めさせてこちらの用を聞いてもらうとか、わざわざお土産などを用意させてしまうとか、自分ために相手の手を煩わせることを、へりくだって謝罪するから『すみません』と言うのでしょうが、その言葉を連発するのは返って失礼な気もします。

 言葉は力を持ちます。プラスの言葉には、プラスの力があり、マイナスの言葉にはマイナスの力があります。最近は、ポジティブ・ネガティブと言う方が一般的でしょうか。自分の言葉を一番聞いているのは、自分です。その自分の口から出る言葉がいつも「すみません。」というマイナスな言葉だったら、元気なんて出ませんよね。

 「こんにちは。」「おはようございます。」というあいさつは、自分から声掛けですから、プラスの言葉です。「ありがとう。」「うれしい。」の感謝の言葉もプラスの言葉です。注意されて謝る時でも、改善策なども提示して、できるだけプラスの言葉で終わる方が良いと思います。けっして謝らないとか、いい訳をするということではありませんよ。非は非で認めないと次には進めませんから。

 とりあえず、あいさつや感謝の言葉の時に、『すみません』を止めてみてはいかがですか?自分がもっと元気になれるだけでなく、きっと相手からの印象も良くなると思いますよ。

 似たような使い方の言葉に『どうも』があります。これは、すみませんより、軽い感じで使われるので、口グセのように頻繁に使っている人もいるのではないでしょうか。『どうも』には、マイナスの印象はあまりないと思いますが、こういったあいまいな言葉を多用すると、人からの信用を得づらくなるかもしれません。お気をつけを。

 

〈整体師の味方コメント〉

 患者さんには、できるだけプラスの言葉で応じるようにしましょう!  

 

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