試合に出てみて分かったこと○

 今週26日の日曜日に、第18回の越香会の空手道大会が行われました。幼児から、私のようなオジサンや、淑女(レディ)の方まで、約200名が、日頃培った空手の技を、形や組手で披露しました。当日は曇りで思ったより暑くなく、選手も怪我無く、大会は成功裏に終わりました。役員、大会関係者、審判の先生方、保護者のみなさん、そして選手のみんな、たいへんお疲れさまでした!!!

 今回は、師範に無理を言って、8年ぶりに大会に出させていただきました。結果は、形は前回覇者の憲司くんに準決勝で負けて3位、組手はスコア2-4で1回戦負けでした。組手はともかく、形は優勝を狙っていたので残念でしたが、試合に出てみて分かったこと、試合に出なければ分からなかったことがあり、ふがいない結果ではありましたが、収穫は大きかったと思います。

 大会終了後、懇親会で審判の先生に自分が形がどう見えたか、思い切って聞いてみました。そうすると、ある先生は、「力みがある。肩の力が抜けていない。」と言ってくださりました。もう一人の先生は、「足刀(関節蹴り)がとにかく弱い。」と言ってくださりました。私は、やはり先生方の目はごまかせないなと、しみじみ思いました。

 私は昔からプレッシャーに弱く、中学時代の部活でもよく仲間に「もっと肩の力を抜いて!」と言われていました。30年経っても変わらないんですね。それでも長年空手をやっているうちに少しずつ自信がついてきて、最近はなんとか克服できたと思ったのですが、ここ一番でヤッてしまいました。また一から出直しです。

 足刀に関しては、実は思いっきりいいわけしますが、ここ2週間、同じ形の練習をし過ぎて、膝の外側からふともも、お尻にかけて、坐骨神経痛のような筋肉痛が出てしまっていたのです。前蹴りや関節蹴りの時に痛みが走り、力が入りづらい状態だったのです。カタチとしては出来たと思ったのですが、威力の無さはごまかせなかったようです。

 しかし、以上はすべて私の自信のなさから来ています。自信を持ち、平常心で過ごせれば、筋肉を痛めるような稽古の仕方はしないし、当日も力むなんてことはありえないのです。少しくらい脚が痛くても、上半身の力みが消えて、どっしりとした演武ができれば、足刀もしっかり決まっていたに違いありません。今まで、さんざん少年部や一般部で指導してきたくせに、いざとなると自分では全然できていないんです。

 組手に関しても、一旦は2-1でリードするも終盤、息切れし、出足も鈍くなったところをカウンターで取られ、逆転負けを喫しました。懇親会の時に、出足の鈍さをフィジカルのせいにして、負けた時の話しをしたのですが、学生から、「形(かた)がしっかり出来ていれば、フィジカル面もしっかりしているのでは?」と切り換えされてしまいました。私はハッとしました。

 負けの原因は、歳のせいといったフィジカル面でなく、自分の『前に出れない弱さ』なのだと。ようするに『心』の問題なのです。前に出る脚力があっても、心がそれをさせていないのだと。

 私は、強くなりたくて、弱い自分を変えたくて空手を始めたのですが、20年経っても一向に弱いままです。最近、克服した気になっていましたが、今一度初心に帰ることができました。自分の本当の心に向き合うのに、必要な大切な経験をしたと思います。いつしか、本当に強い心を手に入れるため、また精進していきたいと思います。試合もまた出てみたいのですが、審判の方もあり、調整は難しそうですが。

 

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