たしかに結果から見れば・・・○

 5月ごろ、7月は場合によっては計画停電もありうるという話しも出ていましたが、企業や家庭の徹底した節電のおかげと、7月後半に暑さが和らいだおかげで、そんな逼迫した事態にならずに済みましたね。8月も100%安心とは言えませんが、この天候と需給状況なら、今夏は計画停電はせずに済むでしょう。

 しかし人間というのは、少々虫のいいもので、東電供給能力(供給予定量)約5,500万kwに対し、需要が2割以上少ない4,000万kw前半で済んでいる現状を見ると、「何だ、もっと電気使えたじゃないか!」「エアコン、ガマンして損した。」という気分になってきます。  たしかに結果から見ればそうなるかもしれません。しかし昨年のピーク約6,000万kwの15%カットで5,100万kw。これは供給能力の93%にまで達します。もし去年以上の酷暑が来たら・・・、節電が思うようにいかず10%も削減できなかったら・・・針がちょっとでも悪い方に振れたら、大規模停電が待っています。またはそれを回避するための計画停電が始まってしまうのです。

 いざフタを開けてみたら、そんな心配は杞憂に過ぎないくらいの余力が出ました。これはやはり天候に助けられた感もありますが、国民とくに東電管内の人全員の、節電意識と実行の積み上げの結果でしょう。「私ひとりくらい、いいや。」と思わず、みんなで取り組んだ成果です。こういう意識が共有できるのは国民として誇りに思います。もしほどほどに中途半端にやっていたら、5,500万kw前後まで需要が上がり、非常事態を招いたかもしれません。

 一方、この徹底した節電で、熱中症にかかってしまった方や、企業でも生産や業務が非効率になってしまい、収益を圧迫するなどといったマイナス面も取り沙汰されています。8月から9月上旬にかけても例年厳しい暑さとなっていますから、まだまだ予断を許さない状況が予想されますが、それでも長期予報などと照らし合わせて、緩和できるところがあったら、節電のマイナス面の解消にも目を向けてほしいと思います。

 今まで、省エネだ、エコだとさんざん言ってきましたが、本気になればこれだけのことができるんですね。私の整体院も契約アンペアを40A→30Aに引き下げても1回もブレーカー上がってないです。ピーク時の使用量は昨年に比べてぐっと抑えたと自負しています。  でもみなさん、くれぐれも体調を崩すような無理な節電はしないでくださいね。

 

=========================

《メルマガ『まぐまぐ』発行しています》

『整体師のミカタ』 に関してご意見やご要望などが ございましたら、お気軽にお知らせください。 http://www.mag2.com/m/0001002720.html   

これからもどうぞよろしくお願いいたします。  

=========================

 

2024年9月
« 8月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930