誰も心配しなかったのか○

 先週、泉南市立砂川小学校が一般開放しているプールで、小学1年生の男の子が溺れ死んでしまうという悲しい事故が起きました。私にもちょうど1年生の娘がいますので、心がとても痛みます。

 この事故は、長年のずさんな安全管理体制の中で、起こるべくして起きました。事故当時プールサイドには監視員が1人もいない状況だったそうです。本来監視員は4人必要にもかかわらず、2人しか置かず、その2人とも事故当時、監視業務をしていなかったとのこと。監視員は、もしその間に事故が起きたら、とは考えなかったのでしょうか。

 監視員不足のまま運営していた委託業者の社長にも、管理責任者でありながら、職務怠慢でノーチェックだった泉南市(教育委員会)にも、安全への配慮がみじんも感じられません。それともすべて利用者の自己責任とでも言うのでしょうか。

 私はこの事故の一番の責任の所在は、泉南市にあると思います。毎回業者から監視体制の報告を受け、もし監視員が足りない場合は一般開放を中止するなどの処置ができたはずです。安全が確保できないのですから当然でしょう。しかしその仕事を面倒くさがり、丸投げし、後は知らないという典型的なお役所仕事。これで職務を遂行しているとよく言えるものです。

 また、親は一緒には行けなかったのでしょうか。学校のプールとは言え、小1の子供を友達とだけで行かせるのは、私は抵抗があります。しかも監視員不足が長年常態化しているなら、なおさらです。また、学校の先生はどうでしょう?本来管轄外ですが、少しは様子を見に行って、監視体制に不備があるようなら、指摘する、または時間が許されるなら監視を手伝うなどしてくれてもよさそうなものですが。

  こう考えると結局、誰も真剣には心配してなかったんですよね。だからこういう事故が起きるんです。誰かが「この状態ではいつか事故が起きる。そうなる前になんとかしないと。」と、真剣に心配して、行動していれば防げた事故です。大人達の当事者意識のなさ、目に余る避責任(造語です)のせいで、子供達は危険にさらされます。そのことを大人達は肝に銘じなくてはなりません。『安全はすべてに優先する』のです。この鉄則を破ってはいけません。

 それにしても、学校のプールの一般解放というのは、市民へのサービスとしては良いですね。越谷市も検討してほしいと思います。市民プールの正味1時間半で400円というのは、割高に感じていますので。

 

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