残心/次に繋げる秘訣○

 以前ブログで『残心』について書いたことがありますが、今日は少し違う観点から論じてみたいと思います。

 空手で基本稽古をやる際に、欠かせないのが『残心(の構え)』です。これは要するに脚を肩幅、もしくは少し広めに平行に開き、両の手も左右に降ろした構え方の一種なのですが、突きや蹴りなど、ひとつの稽古内容が終わって、必ずこの残心の構えを一度とってから、次の稽古内容に移ります。

 私が今まで習ってきた空手道場では、どこでも必ずこの『残心』を取っていたので、当たり前過ぎて何の疑問も感じなかったのですが、なんでいちいち『残心』を取るのか最近になってその意味が分かってきました。おそらく、この『残心』をしっかり取ると、空手が上手くなるんだと思います。

 残心とは、字の如く、心を切らず残して置くこと。ということは、その場限りでなく、次に繋げるということです。例えば、正拳での突き方ひとつにしても、突き方を教わったらすぐ身につくというものではありません。今回の稽古と次回の稽古でもそれほど変わってはいないでしょう。しかし、3ヶ月、半年、1年と経つ内にだんだんと、空手の突きになっていくものです。これは、その日の稽古が次に繋がっているからです。

 この繋ぎをより確実にするためには、今日身につけたことを深く、心と身体に刻みつけなければなりません。そのために、この『残心』が必要なのだと思うのです。

 一所懸命に突きをやった後、「ふぅ、疲れたー」と言って、次に瞬間だらけてしまったら、ホントに疲れただけで、きっと何も身になってないと思うのです。突きの後、まだ心を切らずに一度しっかり残心の構えを取ることで、初めて身体が突きの動きを記憶し、そして次回、身体が覚えた状態から稽古をスタートできるのです。そうすれば、上達のレールにスムーズに乗っていけるはずです。

 残心の構えを取る時まで集中していれば、きっとその瞬間、頭が、心が、身体が、今やった稽古を『見直し』しているはずです。「よし、私は今、この稽古をやったぞ」って。これは強いです。何もしない人の2倍か、それ以上の効果があるでしょう。もっとも、みんながそれを実践していれば、逆にやってない人の上達のスピードが半分以下というだけですが。

 どうせ一所懸命やって疲れるんなら、効果的に疲れましょう!疲れ甲斐のある疲れ方をしましょうよ。「残心は、次に繋げる見直しタイム」そう思えば、そうそうおろそかにはできないのではないでしょうか。

 

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