結局何も学んで来なかったということ○

傷害:テコンドー部コーチ、部員暴行の疑い 大阪経法大(毎日新聞2012年1月12日)

 大阪経済法科大テコンドー部のコーチが女子部員を暴行し、けがをさせたとして、大阪府警鶴見署は12日、福田年恭容疑者(38)=大阪市城東区中央2=を傷害の疑いで逮捕、送検したと発表した。福田容疑者は女子部員に退部をとどまるよう説得していたという。「そのようなことはしていない」と否認している。

 逮捕は11日。容疑は昨年12月1日、同市鶴見区内の同部監督宅で、3年生の女子部員の顔や腹を殴ったり、蹴ったりして顔などに約1カ月の重傷を負わせた、としている。女子部員は退部を相談するために訪れた監督宅で、福田容疑者からいきなり暴行された。監督夫妻が現場にいたという。

 福田容疑者は同部OBで、部のホームページによると、世界大会への出場経験がある。女子生徒は事件後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、退学の準備を進めているという。

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 大阪で信じられない事件が起きました。大阪経法大テコンドー部のコーチが、監督の自宅にて、退部を申し出た女子部員に顔や腹を殴る蹴るなどの暴行をし、1ヶ月の重傷を負わせたというのです。このコーチはいったい何様のつもりなんでしょう?女の子の顔や腹部にケガをさせる行為自体でも最低なのに、この人は2001年、2002年のテコンドー全日本チャンピオンなのだそうです。そんな人が暴力を振るうなんて、この女子部員はどれほど恐い、痛い思いをしたことでしょう。

 このコーチは暴行傷害の罪で厳しく罰せられるべきですが、テコンドー部監督も同罪です。自分の目の前で生徒が暴行されるのを助けもせず黙って見ていたのでしょうか?こんな人に監督の資格はありません。そもそも、退部を申し出た部員を自宅に呼ぶっていう時点でおかしいです。本人の意向を無視して、無理やりにでも、部に引き止めようという気満々だったのでしょう。

 例えば高校で、1年生が入部をしたが思いのほか、練習や先輩との上下関係がきつく、辞めたいと言い出し、先輩が辞めれては困ると、脅しをかけたり、暴力を振るったりという問題はいまだにあります。いけない事ですが、暴力を振るう方もまだ成熟しきれていない未成年であり、許してはいけませんが、更正の余地はあります。

 しかし、これを大のおとながやるというのは、もう開いた口が塞がりません。テコンドーは漢字では、跆拳道と書きます。韓国のものなので、日本の武道とは違うと思いますが、もし、『道』の意味が同じか近いものであるなら、このコーチそして、監督はそこから何も学んで来なかったということになります。技術だけ身に付けて、最も大切な精神とか心とかはどこかに置いてきてしまったのですね。

 この生徒が辞めたいというなら、わけだけ聞いて、別に送り出してあげればよかったと思います。上の者は基本「来るものは拒まず、去るものは追わず」でいいと思います。その上で、部の体質や指導方法に問題点があるとするならば、改善していけばいいのです。このコーチ・監督は根本的に考え方が間違っています。

 学生の本分は、勉強です。何を勉強するかは本人の自由です。身につける・つけないも本人の責任です。周りがとやかく言う必要はありません。教える側は、サポートだけしてあげればいいのです。求められば、与えてあげればいいのです。おせっかいは迷惑なだけですから。

 

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