身体の軸と心の軸○

 今年の大河ドラマ『平清盛』、いよいよ佳境、清盛の最期が近づいてきました。晩年の清盛は、あれだけ忌み嫌っていた白河法皇にそっくりになっていましたね。マツケンの演技、さすがだなと思いました。

 さてこのドラマのキーワードのひとつに『心の軸』というものがあります。清盛の父、忠盛は、「体の軸は心の軸。体の軸が心を支え、心の軸が体を支えるのだ。」と清盛に教えていました。まさにそのとおりだと思うのですが、これをもっと簡単に言ってしまえば、「気分がいい時は、姿勢がいい」、「姿勢を良くすれば、気分も晴れる」というところでしょうか。ちょっと意訳が過ぎますかね?

 たとえば、なにか思い悩んでいる時って、首をかしげていたり、猫背っぽく前かがみになっていたりと、あまりいい姿勢ではありませんよね。また、気分も晴れやかに伸び伸びとしている時は、きっと背筋も伸びて、シャンとしていることでしょう。また、「落ち込んでいる時ほど、顔を上げて。」と言うではありませんか。下ばかり見ても、何も落ちていませんし、何も拾えません。それよりも、体を起こして、胸を張って、辺りを見渡せば、きっと何か見つかるはずです。

 人間、心と体はいつもセットです。体は、心の入れ物に過ぎないという考えもありますが、入れ物がすさめば、入っている心もまた、すさみます。そして、すさんだ心のまま過ごしていれば、体は健康体ではいられないでしょう。体が疲れて、お腹もすいて時に、ごきげんではいられないです。それでは、いったいどうしたらいいのでしょう?

 心の軸も体の軸も定まらない時は、まずは体の軸から整えることです。生活習慣を見直し、体の健全さを取り戻しましょう。毎朝同じ時間に起床し、トイレをすませたり、顔を洗ったり、できれば軽めの体操をして、体を目覚めさせましょう。生活にリズムを作ることが大事です。

 目線を上げ、自分の意識できる範囲で真っ直ぐに立ち、テンポよく歩きましょう。立っている姿勢や、座っている姿勢は、やや骨盤を起こし気味にし、少しお腹を引っ込めるくらいにして、ほんの少し力を入れておきましょう。おそらくこの姿勢でいれば、自然と動作はきびきびとし、返事は歯切れよくなるでしょう。気がつけば、心の軸が定まっていることと思います。試してみてください。

 ドラマの話しに戻りますと、晩年の清盛は平安貴族社会からの脱却を目指し奔走していくうちに、いつのまにか『武士』という軸から外れてしまっていたように思います。自分の軸がいつもどこにあるのかを把握しておくのは、案外難しいことなのかもしれません。

 私の場合は、親バカなので、子供のことが絡んで来ると冷静に判断できないようです。こういう場合は、結局良い結果にはなりません。清盛も、自分の子孫の安泰を優先してしまったのかもしれませんね。

 

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