正しい姿勢が正しい力を生む○

 先週、空手の形(かた)の講習会に参加してきました。審判をやっている人向けの講習会という位置づけでしたが、実際に自ら空手着を着て形をやるので、私は純粋に、形講習という感じで受けていました。

 その講習の中で、講師の先生が『正しい姿勢が正しい力を生む』という主旨のことをおっしゃっていました。参加者の1人にある立ち方をさせてみて、それを講師の先生がかる~く押してみると、たまらず姿勢が崩れました。その後、今度は先生が立ち方を微調整した後、また押してみると、先程より強く押しているように見えても、参加者の方は微動だにせず、どっしりと構えられています。周りのみんなも不思議がっていましたが、当の本人が一番不思議がっていました。

 正しい立ち方って本当に難しいです。自分ではできているように思えて、まったく出来ていないもんです。しかし正しい立ち方が出来た時には、自然と安定し、自分の身体を正しく使うことが出来ています。もちろん、力も正しい方向に、正しく使うことが出来ます。考えてみれば、至極当然のことなのですが、あらためて立ち方の重要性を思い知らされました。

 これは、空手道だけでなく、整体にも大いに通ずるところがあります。骨盤がズレ、左右の脚の長さが違ったり、O脚の状態になっていれば、正しい立ち方ができず、知らず知らずに余計なところに力が入ってしまいます。これでは普段の脱力はうまくいかず、いざ、腕や脚を使って力を出そうとしても、うまくいきません。まさに『正しい力こそが、正しい力を生む』のです。

 ねこ背で肩が凝るのは、その姿勢が背中や肩、首に無駄な力を使わせてしまっているのです。腰が悪い人も、腰に負担の掛かるような立ち方や座り方をしている可能性が高いです。力は普段はあまり使わず、使いたい時だけ、集中して、バッと使う。これが理想です。そのためには正しい姿勢が必要なんですね。

 ちなみに、この講習会で、松涛館の後屈立ちというのを学びました。この立ち方は、剛柔の形の中には出てきません。後ろ足の方に体重がかかってとてもしんどかったです。同じ、後ろ足重心になるにしても猫足立ちなら、耐えられるんですが、慣れてない分辛くて辛くて、大腿四頭筋がプルプルいってました。まだまだ鍛え方が足りないです。

 

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