また自分の無知を反省しました。○

 昨年4月に思い切って、整体院の契約アンペアを40Aから30Aに引き下げたのですが、この冬、計算上まだ余裕があるはずなのに、メインブレーカーが落ちることが何度かありました。そこで一度、東電に見てもらおうと思って、今日の昼休みの時間に合わせて、来てもらいました。

 照明やエアコンなど、実際に電気製品を使用している状況でクランプメーターで電流を測定しながら、東電の社員さんが「どういう状況で、ブレーカーが落ちますか?」と聞いてきました。そこで、「朝など寒い時にエアコンを使って、その時に他の電気製品を使っていると落ちます。でも、トータルで30Aなんていってないはずですよ。」と答えました。

 すると、東電さんはエアコンの仕様を確かめに室外機に向かいました。確認を終えると、私に「このエアコンでは始動時に、最大24Aほど電流が流れる計算になるので、その時、他の電気製品の使用状況によって30Aを超えるのでしょう。」と言うのです。私は自分の耳を疑いました。だって、エアコンの室外機には、『始動電流12A』と書いてあるのですから。

 ここに私の大きな思い違いがありました。この整体院のエアコンは1台の室外機で2台の室内機を動かすマルチマチエアコンで、電源は単相200Vです。実は200Vの機器を使う時は、電流値を倍して計算するらしいのです。中学の時に理科で習いましたよね?電流(A)×電圧(V)=電力(W)って。だから消費電力が同じなら、200Vだったら、使う電流は他の100Vの機器の半分で済み、また例えば消費電力2,000Wのものでも10Aで済むと、ずーっと思っていました。

 でもそうじゃなかったんです。契約アンペアというのは、あくまで100V換算の場合のことだったんです。つまり30Aの契約なら消費電力3,000Wまで。もし、すべての電気製品が200Vなら15Aまでしか使えないのです。知っている人が聞いたら「何をいまさら」なんでしょうけど、それならアンペア契約じゃなくてワット契約(VA契約)と言ってほしいものです。

 たしかに60Aを超える契約の場合は、8kVAとか10kVAというような主開閉器による契約に変更になるのは知っています。VAとはV×A、つまりWのこと。8kは8,000のことなので、8kVAとあれば、8,000ワットまで使えるというのも知っていました。しかし、それがそのまんま60A以下にも適用されていたとは思ってなかったのです。あらためて自分の無知ぶりを反省しました。

 こんな無知の自分に、東電の社員さんは嫌な顔ひとつせず、私が納得いくように、電流を測ったり、アンペア契約の説明をしてくれました。東電という会社自体には、私もかなりマイナスイメージを持っていますが、こうして現場で働いている人は、利用者のために一所懸命なんですね。迅速、丁寧な対応をしてくれて今回は本当によかったです。

 疑問が解けたところで、この30Aの契約もうしばらく続けたいと思います。原発の再稼動の問題が解消されない中、今夏の節電も場合によっては昨年以上のものになるでしょう。計画停電だけはなんとか避けたく、私もできるだけのことはしたいと思います。

 

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