強さの使い道○

テコンドー四段の教諭、女性に跳び蹴り金奪う(2012年3月6日08時27分 読売新聞

 警視庁多摩中央署は5日、東京都稲城市若葉台、多摩市立大松台小学校教諭石塚力泰容疑者(38)を強盗傷害の疑いで逮捕したと発表した。

 発表によると、石塚容疑者は2月5日午前1時半頃、稲城市の路上で、知人宅に向かう途中だった同市の女性(18)の背中に跳び蹴りをして転倒させた上、顔や頭を数回蹴って軽傷を負わせ、現金約1000円が入ったショルダーバッグを奪った疑い。石塚容疑者は「私がやりました」と容疑を認めているという。

 多摩市によると、石塚容疑者は2002年の採用で、今年度は6年生のクラス担任と学年主任を務めていた。大松台小の篠田正春校長は「テコンドーが得意で、勤務態度はまじめだった。保護者の評判も良く、事件を聞いて信じられない気持ちだ」と話した。石塚容疑者がテコンドーを教えていた東京調布道場によると、四段の腕前で、日本国際テコンドー協会から師範の資格を与えられたという。

 同署管内では10年12月と11年7月、多摩市と稲城市の路上で女性2人が暴行を受けた上、現金の入ったバッグが奪われる事件があった。特徴や犯行形態が似ていることから同署が関連の有無を調べている。

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 まったくどうしようもなく、情けなく、怒りを覚える事件が起きました。テコンドー経験者の事件と言えば、前にもこのブログで書いたことがあります。こういう人達は、なんのために強さを身につけているのでしょう?使い道を完全に誤っています。

 ①四十近くもなる大の男で、②公立小学校の先生(つまり公務員)、しかも学年主任で、③テコンドーの師範が、①深夜に徘徊し、②若い女性にテコンドーの技で暴行を加え、③強盗をするなど、どこをどう考えても信じられないです。しかも初犯でなく、警察は余罪の可能性も疑っています。事実を明らかにして、断罪に処してもらいたいと思います。

 四十は不惑、分別や道理が分かり、人生に迷わなくなる歳です。学校の先生と言えば、聖職者であり、子供達の手本となる人格を要求されます。テコンドーなどの格闘技(日本のものでないので、武道かどうか明言を避けます)を身につける者は、その使い方を肝に銘じなければなりません。しかも四段位の師範です。そんな犯罪とは一切無縁あるべき人物が、か弱き女性を狙って、怪我を負わせて金品を強奪するという卑劣な犯罪を行なったのです。被害に遭った女性も、テコンドーの猛者から暴行を受け、相当怖かったでしょう。怪我もさることながら、その恐怖からも早く立ち直ってほしいと思います。

 また、この犯人が勤めていた小学校や、師範をしていたテコンドーの道場の関係者もショックでしょう。しかし現実にこういう事件が起こってしまった事実は事実として受け止め、とくに小学校は、個人の特殊なケースとして処理せず、どうしてこういう犯罪を起こすような人物を教壇に立たせてしまっていたか検証し、再発防止に向けて、協議をしたり、生徒の心のケアに努めてもらいたいと思います。

  私は空手道を学んでいます。また、師範代として教えたりもしています。自分自身が心掛け、また生徒・門下生に言っていることは、「相手を尊重し、相手に感謝をし、稽古をする。」「外では護身以外では、絶対に空手を使わない。」ということです。人に親切にしたり、また感謝をしたり、ましてや暴力をふるわないなんてのは、武道関係なしに人として当たり前です。どの家でも、子供にそうしつけているでしょう。学校でも道徳でそう教育しているはずです。

 とくに格闘技や武道を学ぶ者については、その当たり前の道徳・正義については厳しくあってほしいと願ってやみません。

 

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