情報に振り回されない

 最近のニュースで、中国でコストカットのために段ボールを混ぜた肉まんが売られていたというのが、話題になり、今度はそれがTV番組が視聴率をかせぐための捏造だったというのが、これまた話題となっています。いったいどこまでが事実で、何が真実だか分からなくなってきましたね。  中国で生産され、アメリカや日本などに輸出されたメラミン入りペットフード、鉛が混入している玩具、ジエチレングリコール入りの歯磨き粉、禁止されている抗菌剤を使ったうなぎなど、人体(ペットにも)への安全性をおびやかす商品・食品が問題となっています。  そこへ来ての、この『段ボール肉まん』問題。私もはじめは、いくらなんでも紙を、しかも6割の比率で混ぜて食感や味、胃にある状態や排便時などで違和感が出ないわけないだろう、うそじゃないか?と思いました。しかし、いま国際的に食の安全が問題視されている中国ならやりかねないとも思いました。結局、捏造ということですので、世界中の人がこの大うそに振り回されただけということに落ち着きそうです。  人は、小さなうそには、ひっかかりにくいのですが、常識では考えられないような突拍子もないうそには意外にだまされてしまいます。「今までの自分の常識では、測れない真実がここにあった!」と目からうろこがとれたような気分にさせられてしまったり、「うそならもっとマシなうそをつくだろう。」という油断を突かれたりしてころっとだまされてしまうのです。  「お金を預けれてくれれば高利回りで運用・配当する」という詐欺は後を絶ちませんし、振り込め詐欺も巧妙に自分の「まさか」という焦りを突かれたものでしょう。私のところにも、DMやファックス・Eメールで、「誰でも短期間の研修で気功の達人になれる!」とか「患者さんの邪気を払う気を伝授します!」とか「この機械を置くだけで月に40万円以上儲かります!」など、「うそならもっとマシなうそをつけ!」と言いたくなるモノがよく来ます。しかし、うそっぽいからこそ「もしかしてホントなのでは?」と思う人がいて、お金を払ってしまうのでしょう。  現在は、情報は得ようとしなくても勝手に入ってきます。しかし、その情報がいつも正しいとは限りません。今回の段ボール肉まんも、「捏造でした。」というのがうそで、本当は実在するのかもしれませんし、段ボールではなくとも、何か別の物を混入し、コストカットをしているかもしれません。少なくとも、こういう発想をする人がいる事は事実なのですから。  患者さんとの会話の中にも、いま話題のニュースがよく出てきます。そこで一緒に盛り上がるのも患者さんのストレス発散になり、こちらも楽しいのですが、情報の正しさや、そこにある真実にも目を向けて話しをすることも重要です。以前、ある健康番組に日本中が振り回された結果をみなさんはすでにご存知のはずですよね。(ブログ:これでまた納豆が買える!) ↓励みになります。1日1回のクリックおねがいしま~す[emoji:e-365] blogRanking にほんブログ村 健康ブログへ
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