ゴーストママと父の命日○

 先週の土曜日、子供達が毎週楽しみに観ていたドラマ『ゴーストママ走査線』が最終回を迎えました。警察官だったお母さんが殉職してしまい、自分の息子が心配でゴーストになって、現れるのですが、なぜか息子のとんぼ君が、お母さんの形見のメガネをかけた時だけ姿が見えるというものです。

 最後には、息子の成長した姿をみて、安心して天に召されていくのですが、話の筋はベタなのですが、最終回は一緒に観てて、ちょっとウルッと来てしまいました。1990年の大ヒット映画『ゴースト/ニューヨークの幻』のオマージュが随所に出てて、そちらも思い出すことが出来て、なかなか面白かったですよ。

 実は最終回の前半部分で、同じくゴーストになってる警察の上司が、最後に息子とのわだかまりが解けて、思い残すことがなくなり、とんぼ君のお母さんより先に去っていくシーンがあり、私はそちらの方に心を動かされました。それはくしくも、ドラマの翌日、9月16日がちょうど父が亡くなって一周忌の命日だからです。法要は先週終えていますので、この連休は通常通り仕事をしていたのですが、やはり気にはしますよね。

 親が子供を心配するのは当然で、子供がいくつになっても、子供は子供で、成人してもう一人前で、自立できるというのに、「お前に何ができる?」「親の言うとおりにしてればいい。」なんて言いがち。このドラマでも、それで子供は、反発して家を飛び出して・・・みたいな展開でした。やはり、子供の成長や自立が一番の親孝行なんだなって思います。

 『這えば立て、立てば歩めの、親心』子の成長を願い、その姿を見て、さらに次の成長を期待する。成長を見て安心したいのと同時に、親は少しだけ、心配のほうもしていたいのでしょう。私は人に甘えたりするが下手なのですが、そう思えば、たまにはちょっとしたことで、親を頼ったり、甘えたりしたりするのも、これまた親孝行と言えますね。

 今週はもうお彼岸です。お墓参りをしながら、ご先祖さまや亡くなられたお身内に、思いを馳せる方も多いのではないでしょうか。このドラマのように、ずっと側で見られるのは困りものですが、「逢えるものなら、もう一目逢いたい。」「聞けるものなら、生前聞けなかったあの事を聞きたい。」と思うのはごく自然な感情です。

 私も生前、父と話そうと思えば話すチャンスはいくらでもあったのですが、この歳になって説教は聞きたくないと思ってしまい、疎かにしてしまいました。ただ、実家に寄った時は、必ずマッサージをしてあげて、労うと同時に、自分の整体の腕をみせて、父に安心してもらうようにしていました。できればもう少し、マッサージしてあげたかったです。

 故人への感謝の気持ちを表すには、自分が人間的に成長して、立派な姿を見せること。やはりこれだなと、このドラマを観てあらためて感じました。

 

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