これが、バーチャル世代の現実感の無さなのか○

 日本の尖閣諸島国有化に反対する反日デモが、過激を極め、デモ隊の一部暴徒化し、放火や破壊、略奪行為をする有様が報道されています。イオンの現地社長もインタビューで言ってましたが、もはやこれはデモではなく、テロ行為です。トヨタの販売店が見るも無残に黒コゲになっている映像を見てゾッとしました。死者が出てないことが不思議なくらいです。中国政府による一刻も早い沈静化を望むと同時に、日本からも、日本企業がいわれのない被害を受けたことに断固抗議してもらいたいと思います。

 このデモの参加者は、若者が多いとのことです。そして、「日本を倒せ」、「日本と戦争だ」などとシュプレヒコールを叫んでいるらしいです。日中国交正常化して40年、日中平和友好条約が締結されてから34年。この間、日本が中国にしてきた、ODA、無償資金協力、円借款そしてその棒引きなどをどれだけ分かっているのかはなはだ疑問です。今の中国の発展に日本がどれだけ貢献してきたか、知らないならぜひ知っておいてもらいたいです。

 そして、軽々しく『戦争』などという言葉を口にしてほしくありません。いつも世界のどこかで、必ず紛争が起きています。シリア・アレッポで日本人女性ジャーナリストが銃撃され、死亡した事件は記憶に新しいです。実際に自分の住んでいる地域が紛争地域になったらとか、自分や、身内、知り合いが戦争で命を落とすことになったらとか考えたら、「戦争やれ」なんて口が裂けても言えません。まるで、オンラインゲームに参加するかのように、『戦争』を口にしています。これが、バーチャル世代の現実感のなさなのでしょうか。

 何か空恐ろしい感じがします。

 反日教育だけで、日本を知った気になり、ゲームの中だけで、戦争を知った気になる。そんな若者が反日ついでに、デモにかこつけて、憂さ晴らしをし、挙句放火や略奪行為に走る。これを愛国行為とは言えないでしょう。日本企業を破壊し、操業停止させることは、地元の経済をマヒさせることです。地元で働く中国人の職場を、給料を奪うことです。これのどこが愛国なんでしょうか。現実を見ない者が騒ぐとこうなってしまいます。

 一般市民がデモ行進をして、マスコミにアピールしたり、政府に訴えたりするのは、大いに結構です。しかし、その一方で我々は現実社会に生きています。そこを見失って、騒ぎたいだけ騒げばいいというのは間違っています。どうせやるなら、デモ行進しても、ゴミひとつ出さない、出してもすぐ掃除して、翌日にはきれいになってる。そしてまたいつもの経済活動を始める。ここまでやってほしいものです。

 

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