景品表示法違反:「小顔矯正」広告で再発防止を命令 毎日新聞 2013年04月24日 東京朝刊
「整体で頭蓋骨(ずがいこつ)の骨格を変えて、顔が小さくなる」とインターネットのサイトでうたった広告には根拠がなく、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、消費者庁は23日、一般社団法人「美容整体協会」(東京都中央区)に対し、再発防止を求める措置命令を出した。
消費者庁によると、美容整体協会は2011年10月ごろから、自社のサイトに「小顔矯正」などと記載。整体によって頭蓋骨の骨と骨の継ぎ目(縫合線)を詰めることで、顔が持続的に小さくなるような表記をしていた。しかし、同庁によると頭蓋骨の縫合線は整体によって動くものではなく、同協会も小顔となる根拠を示せなかったという。
同協会によると、施術はカウンセリングを含めて1回約1時間で、料金は顔の1カ所あたり21万円、最高で84万円(4カ所)。11年5月から1年間の売り上げは2億3000万円だった。
TVやWebで最近話題となっていた『小顔矯正』なるものが、消費者庁に「根拠ナシ」の烙印を押されましたね。効果もないのに、人の悩みにつけ込んで、高額な施術料金をせしめるとは、まったく詐欺まがいの行為で、同業者として恥ずかしい限りです。
以前、TV番組でこの小顔矯正が紹介されて、たまたまそれを見ていたのですが、たしか施術のモデルは、佐藤かよさんだったと記憶しています。しかしその矯正のビフォー・アフターの写真を見ても、正直どこか変わったのかよく分かりませんでした。ひな壇のタレントさん達は一所懸命驚いてみせていたけれど、一視聴者としては、「これ数十万円の価値ある?」と思っていました。
それに仮に、成人の頭頂骨・側頭骨・後頭骨の縫合部に隙間があったとしても、それを勝手に詰めてしまって良いものか私には疑問です。たしかに頭蓋骨はごく微量ながら動きます。しかしそれをもって、ズレるだの、隙間が開くだの、手技で矯正するだのというのは、にわかには信じられませんでした。今回の報道を聞いて、驚くというより、やっぱりという感じです。
ちなみに先日、女性の声で「そちらで、小顔矯正やっていますか?」という問い合わせの電話がありました。私が「TVで見るような小顔矯正というのは、やっていないんですよ。ただし、」と答えたところで、ガチャ切りされてしまって、ちょっといやな思いをしたのですが、正直にやっていないと返答しておいてよかったです。
「ただし、」の続きですが、書くとブログが長くなるので、気になる方は、整体院においでください。
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