威張っても、ロクなことにならない○

 岩手のある県会議員さんのブログが物議をかもし出し、ブログやこの県議のHPも閉鎖。当の本人は、まさかこんな大事になるとは思ってもみなかったのではないでしょうか。一応謝罪会見をして、火消しを試みていましたが、世間の風は冷たいままです。県議会としてもひょっとしたら、辞職勧告決議案を採択せざるを得ない空気にまでなっているようです。

 ここでくわしく書かなくとも、これを読んでいる方はすでにご存知だと思いますが、要するに病院での態度が、私達からするとすごく横柄で、偉そうに思えたということです。決定的なのは、治療費(検査代)を払わずに帰ってしまったこと。それでも腹のムシは収まらず、病院にクレームの電話を入れています。そしてそのことを、自分のブログに詳細に書いて、「私が間違っていますか?病院が間違っていますか?」とまで言っていることです。

 おそらくそのブログを読んだ人の大半が「あなたが間違っていますよ。」とツッコミを入れたことでしょう。でも、いったい何が、この県議さんをそこまでの行動に駆り立ててしまったのでしょうか?1期目とは言え、県民の支持を得て当選された方です。地元の方の信頼も厚かったでしょう。ブログから読み取れるような横柄な人物ならきっと当選してはいないに違いありません。

 病院という空間では、みな陽気に明るくというわけには行きません。イライラもするでしょう。しかしそれは誰も同じです。病院スタッフに辛く当たる理由にはなりません。きっとこの方は、威張りたかったのでしょう。特別扱いしてほしかったのですね。この方の県会議員の定義は、『県民から選ばれた特別な偉い存在』なのでしょう。それに自分がなれたから、こういう所で威張りたかったのだと思います。

 市民・国民の代表としてしっかりと政治をしてくれるなら、国や自治体の議員や首長、首相は偉い存在でいいと思います。でも偉いかどうかを判断をするのは私達、市民・国民です。けっして本人ではありません。偉ぶらなくても、威張らなくても、偉い人は偉いとみんな認めているのです。「ねぇ、ボクこんなにガンバッたんだよ。エライでしょ?」と言うのはコドモです。実はそういう私も、大学時代、先輩ヅラして、随分と後輩の前で威張っていました。20代の頃は、いつでも自分が正しいと思って行動していました。それは単なる思い上がりで、今思うと、なんであんあ風にしていたのか、とても恥ずかしいです。威張ってもロクなことはないのです。

 歳を重ねるほどに、角が取れて丸くなる人と、歳を取るほどに、頑固で自分が何でも正しいと思う人がいますが、私は前者でありたいと思います。

 

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