本来、車は公道で運転してはならないものって、知ってました?○

京都集団登校事故:逮捕の18歳少年、ドリフト走行か 毎日新聞 2013年09月25日

◇ガードレール越え、12メートルジャンプ

 京都府八幡市で集団登校の列に乗用車が突っ込んだ事故で、自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕された少年(18)が運転する乗用車が交差点で左折した際、車を猛スピードで横滑りさせる「ドリフト走行」をしていた可能性が高いことが捜査関係者への取材で分かった。府道のセンターラインや対向車線にタイヤ痕が残っていた。府警は、交差点を曲がりきれなかったことが事故につながったとみて危険運転致傷(制御困難な高速度)容疑も視野に調べる。

 捜査関係者によると、車は児童らが歩いていた歩道北側の柵に乗り上げた後、空中に飛び上がり、児童らの頭上をかすめて歩道南側の高さ約70センチのガードレールを飛び越え、約12メートル先の畑に着地していた。重体の小学1年の男児(6)は飛び上がった車のタイヤなどに頭をぶつけた可能性がある。

 少年は当初、市道から府道に出る際、一時停止の標識に従い「止まった」と説明していたが、その後はあいまいな説明をしているという。府警は、交差点進入時に横すべりして対向車線にはみ出していることや、制御を失って鉄製の歩道柵をなぎ倒して飛び上がっていることから、少年が一時停止せずに猛スピードで府道に進入した可能性があるとみて調べている。

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 またもや、京都で小学生が被害に遭う痛ましい交通事故が起きました。しかし報道されているニュースを見ていると、これは偶発的に起きた事故ではなく、起こるべくして起きた、もっと言えば、加害者当人には、事故が起きても構わないという『未必の故意』があったのではないかとさえ思う事故でした。

 これはあくまで報道されている内容によるものですが、この18歳の加害者は、昨年の11月に運転免許を取得したばかり。しかも、小学生の登下校を見守る、見守り隊(保護者や地元のかたの協力で、全国各地でやっています)の話しでは、免許取得当初から、事故を起こした車が現場近くで暴走するのを、目撃していたとのことです。つまりこの加害者は、初めから安全運転する気など、毛頭なかったのです。これでは事故が起きて当然です。本当に、警察にはこういう車こそ、厳正に取り締まってほしいと、切に願います。

 さらには、警察の取調べには、左折時、猛スピードでドリフトしながら、曲がったにもかかわらず、一旦停止をしたとウソの供述をしたり、自分から携帯で、警察や救急に電話をせず、ぼうっとしていたらしいですね。これから詳しい実況検分が行われるでしょうが、近所の方の「空ぶかしのアクセル音の後、ドーンと大きな音がした。」という話しから、もしかしたら、道路左のガードレールに追突して止まった後に、逃げるために、ハンドルを切りアクセルを思い切り踏んで、その勢いで、今度は道路右側の歩道の柵に追突、さらに乗り越え、児童の上をかすめて、その向こうのフェンスを飛び越えて行ったのではとも考えられます。もしそうなら、この加害者の最後まで身勝手な振る舞いが、児童を巻き込む大事故を生んでしまったと言えます。

 小学生と中学生の娘を持つ我が身としては、こういった事故の報道は、他人事とは思えません。二人とも、安全には十分気をつけて通学していますが、この事故に遭った児童たちには、何の非もないのです。これ以上をどう気をつければいいのか、いきなり飛び込んでくる車に対処できる人間なんていません。ですから、車を運転する人が安全に注意を払う以外にないのです。

 車というものは、本来、公道を走らせてはいけないことになっています。しかし、国の認定した試験に合格した人だけ特別に、公道を車で走ってもいいという許可をもらうのです。私自身も実際そうなのですが、そんな意識で普段、車を走らせる人はいないでしょう。しかし、車は間違いなく『走る凶器』なのです。先日も駐車場で、幼い我が子を、誤って車で轢いて死なせてしまったとうニュースがありました。たとえ徐行をしていても危ないものなのです。ましてや、朝の通学時間に猛スピードなんてもってのほかです。

 現行法では、治療期間が3ヶ月以上のケガ、または後遺傷害の残るをケガを負わせた危険運転致傷の場合、運転免許の欠格期間は7年、また、危険運転致死傷罪の場合でも最長で欠格期間は10年ですが、私は、ケースによっては一生、車を運転させないという法律を作ってもいいと思います。また、これは人権にも絡んでくるので、実現は難しいのかもしれませんが、技量に問題はなくとも、性格に問題ありと判断された場合は、試験合格を見送るという制度ができてもいいとさえ思います。それだけ、車は危険なもので、それゆえに、本来、公道で走らせてはいけないものなのです。

 普段何気なく私たちは、車(自動車・バイク等)を走らせていますが、生活にかかせないものであると同時に、特別に許可をもらって走らせているんだという自覚をもって、ハンドルを握るべきなのだと思います。

 

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