いっしょけんめい!○

 先日、以前ブログに書いた体格の良い男性がいらっしゃいました。今回はとくに肩こりが気になるとの事。肩周辺のほぐしに入って、強さの加減を聞くと、「強くも痛くもない、だけど効く感じがする。」との返事。よかったと思っていると、「今までの人はたいてい汗をびっしょりかきながら一所懸命押したり揉んだりしてたけど、先生はそんな風に見えない。涼しい顔をしてやっている。ここのやり方はどういうものなのか。」と聞かれました。

 私のおこなっている整体では、よく肘に近い尺骨部分を使ってほぐしを行います。ここに体重をかけて様々な体の部位を押圧するのです。肩や腕の力をほとんど使うことがないので、体力的に疲れる事なく汗もほとんどかきません。腕力を使って施術をおこなう事はとても体力の要ることで、自然と意識も自分の内に集中してしまいます。これでもかっ!てグイグイ押していく内に患者さんの身体のことも忘れ自分の一所懸命さにひたって、気付いたときには揉み返し。自分も疲れるし、これじゃあ誰もいい思いはしませんね。

 整体教室でテクニックを習うとき、患者さん役になってくれている人の気持ち、身体の状態をつねに考えていますか?習ったことをおこなうのに精一杯で嫌な思い、痛い思いをさせていませんか?これって結構、テクニックを覚えることより重要なことかも知れませんよ。

 ちなみに、この患者さんは頚椎にズレがみられたので、首の筋肉のほぐしの後、矯正をおこない、とても楽になられて帰られました。

2024年4月
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