プロとしての自覚。

 昨日、ボクシングWBCフライ級タイトルマッチで、33才のチャンピオンの内藤大助選手が、18才の亀田大毅(同級14位)選手を終始圧倒し、3―0の判定で勝利しました。内藤選手、初防衛おめでとうございます!  亀田3兄弟次男の大毅は世界初挑戦で、王座奪取に失敗し、プロ初黒星を喫しました。18歳9カ月5日の大毅は、井岡弘樹の持つ世界王座獲得の日本人最年少記録の更新を狙ったがかなわず、兄・興毅選手との国内初の兄弟世界王者もかないませんでした。でも実はその裏で、内藤選手が33歳1か月で王者を防衛したことで、国内最年長防衛記録を更新しているのです。そのことには、あまり触れられていません。     つまり、世間の注目は、チャンピオンの内藤選手より、挑戦者の亀田選手にあったわけです。しかし、当の大毅選手はどこまでそれを自覚していたのでしょうか?  試合内容は、大毅選手が顔面のガードを固めて頭から突っ込んでいき、それを内藤選手が捌くと言う展開に終始し、大毅選手の手数は少ないし、内藤選手は大振りになり気味で世界戦というにはレベルが低く、観ていてつまらないものでした。たしかに、勝負ですから結果がすべてという考え方もあります。つまらなくても勝利に必要ならやるべき戦術だったのかもしれません。しかし、自分からパンチを出さなければ、大毅選手は勝てないでしょう。  そして、一番プロとして失格だったのは、ラストの12ラウンドで、完全に緊張の糸を切らしてしまったこと、試合を放棄してしまったことです。相手を投げるとか、もつれて倒れた際にサミングするとかは、枝葉のことです。12ラウンドの大毅選手は、もはやプロボクサーではありませんでした。  大毅選手を応援するファンは、最後の最後ま大毅選手の逆転勝ちを信じて応援していたはずです。そのファンの期待を裏切り、途中で試合を棄ててしまったことに、私は大きな失望を感じました。プロならば、最後まで戦う姿勢を貫いて欲しかったです。  とは言え、プロの自覚なく、周りに祭り上げられてここまで来てしまったのは、彼だけの責任ではありません。今回のTV局の実況や解説も亀田寄りがひどく、かえって冷めてしまいました。大毅選手は、日本人選手に負けて、「日本や東洋太平洋などのベルトに意味はない」という考えが間違いということにも気づいたでしょう。  大毅選手は、前代未聞の反則行為を行ったことによって、世間から「プロ失格」の烙印を押されました。本来、「プロには失敗したら2度目はない」のですが、彼はまだ、18才と若く、1度切腹したつもりになって、しっかり、地に足つけて再起してくれればいいと思います。   今の日本のボクシング界は、良くも悪くも「亀田人気」によって支えられています。内藤選手も「亀田人気」のおかげで注目され、勝利したことで、一躍有名人となりました。「お客さんを呼ぶ」というのもプロとして大事な要素。クヤシイですが、これを亀田一家は持っています。あとは、会場に呼んだお客さんに、(たとえ負けても)満足してもらえるような試合をできるかどうかだと思います。それができなければ、どんなに話題を振りまいても、お客さんは自然と離れていくでしょう。 ~:~:~:~:~:~:~  整体の業界に置きかえるなら、患者さんが入って来やすい環境を作る。来た患者さんに満足してもらえるような結果を出す。そのどちらもできるひとが、整体のプロなのだと思います。  ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆  ↓励みになります。1日1回のクリックおねがいしま~す blogRanking にほんブログ村 健康ブログへ
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