強さの意義

『「体の動きは5、6割」朝青龍が冬巡業で関取衆とけいこ』(2007年12月3日 読売新聞)  大相撲の冬巡業が3日、福岡県柳川市で行われ、横綱朝青龍(高砂部屋)が、復帰後初めて関取衆との本格的なけいこを行った。  白のけいこまわし姿の横綱は、ご当所の琴奨菊(佐渡ヶ嶽部屋)や稀勢の里(鳴戸部屋)らと15番のけいこをこなした。立ち遅れて平幕力士に寄り切られる場面もあったが、全体的にはブランクを感じさせない内容。稀勢の里は、「動きにキレがあり、以前と変わらない」と肌を合わせた印象を述べた。  前日は、ぶつがりげいこのみで切り上げた朝青龍は、「体の動きは(全盛時の)5~6割だが、15番取っても息は上がらなかった。初場所に間に合わせるよう努力している」と話していた。 ~:~:~    11月末日に謝罪会見をして、横綱審議委員会でも陳謝、再出発を期した横綱朝青龍関。整体師の私としては、肘やとくに腰の具合が気になるのですが、本人は、初場所に出場する気でいるので、途中休場などにならないようしっかりと調整し、ファンの期待に応えてほしいと思います。  ところで、ファンは何を期待しているのか?それはもちろん、「強い朝青龍」です。多くの人は、強さにあこがれを抱きます。しかし、それはただ腕力が強いとか、暴力的に人を倒すとかというのではありません。人より力の強いゴリラにあこがれを抱く人は、あまりいないと思いますし、暴力を振るう人は、尊敬どころか嫌われて当然です。人を倒す凶器を持って「自分は強い。」とは思わないでしょう。  人は、もともと弱い者。その弱い者が、心を練り、技を磨き、体を鍛え、強さを手に入れようと努力するから、その姿に感動するのです。そうして、強さを手に入れた者同士が、土俵の上で、力を、技をぶつけ合うからこそ、相撲を観るのを楽しみしているファンがいるのです。  問題が起きる以前から、朝青龍関は、ただ本場所で優勝すればいい、相撲の取組みで強ければいいと考えていたはずです。でも、今回の件で、自分が「強さの意義」を履き違えていたことに気づいてくれたのではないでしょうか?取組みで相手に勝つだけの強さは、(たしかに心技体そろっていなければ、その取組みにも勝てないという考えもあるでしょうが)真にファンが望んでいた強さではなかったということです。  巡業先でファンのあたたかい声援を受け、朝青龍関は、ファンが自分に求めている本当のものが何であるか分かってくれただろうと思います。朝青龍関には、今も厳しい意見も多数ありますが、謝罪して出直した朝青龍関に私も真の強さを期待したいと思います。 ~:~:~:~:~:~:~  整体でも、ただ筋肉のほぐし方や、カイロプラクティックの技法が上手いだけでは、良い整体師であるとは言えません。患者さんの求めていることは何かをしっかりと考えることを、いつも中心に置きましょう。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆  ↓励みになります。1日1回のクリックおねがいしま~す[emoji:e-365] blogRanking にほんブログ村 健康ブログへ
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