今年を表わす漢字は『詰』でしょうか?

窒息:パン類で135人搬送 東京消防庁調べ(2008年10月23日毎日新聞より)  東京都内で06~07年の2年間に食べ物をのどに詰まらせて救急搬送されたのは2443人で、このうちパン類を詰まらせたのは135人に上ることが、東京消防庁の調べで分かった。病院到着時に死亡が確認された人は全部で71人。千葉県船橋市の公立小で6年男児が給食のパンをのどに詰まらせて窒息死した事故を受けた調べで、同庁は「食事は少しずつ、よくかんで食べて」と呼び掛けている。  調べによると、食べ物をのどに詰まらせる事故は高齢者や乳幼児に多く、死亡した71人は全員50歳以上。搬送者は70歳以上が1501人、5歳以下が426人。詰まらせた食物はご飯・すしが377人で最多、続いて餅が241人、野菜・果物が200人だった。パン類を詰まらせた135人のうち8人が死亡、42人が重篤や重症だった。パン類の場合、重症以上の割合は37%で、全体における割合より約10ポイント高かった。 ~:~:~  こんにゃくゼリーを詰まらせ、幼児が死亡した事故をきっかけに、それ以前の事故や、他の食べ物をのどに詰まらせる事故も注目されるようになりました。今までは、もちやパンをのどに詰まらせて死んでしまっても、「お気の毒に。」で済ませてしまっていたのですが、ようやく危機意識が高まってきたのでしょうか。  こんにゃく(ゼリー)のように、歯ごたえがあって弾力があるものは、のどに詰まりやすいという認識は持ちやすく、最近は表示も徹底されてきています。これでもなお、食べたいという事であれば、その時は自己責任で食せばいいのですが、その判断が難しい小さい子や、飲み込む力の衰えを実感していないお年寄りなどは、周囲の注意が必要です。  それにしても、今回また不幸な事故が起きましたが、パンがこれほどのどに詰まりやすいとは知りませんでした。食べ物を食べる時、よく「ひと口入れたら、30回噛んで。」とか、「50回噛んで。」と言いますが、これは胃の負担を減らし、消化を助ける効果以外に、こういった事故防止にも有効なのですね。私も朝食や夕食では、よく噛むよう心がけていますが、 昼食となると、わずかな空き時間に、おにぎりやパンを早食いして、次の準備に取りかかることもしばしばありますので、気をつけたいと思います。  それから少し話しを変えて、やや不謹慎かなとも思いましたが、ふと、今年を表わす漢字は、『詰』 になるのかなと考えてしまいました。このような事故で関心が高まるのに加え、根を詰めすぎてストレスにかかりやすい現状や、経済の行き詰まりだけでなく、社会全体の閉塞感なども表わしているように思います。いずれにせよ、あまりプラスの意味で使いづらいですね。    ちなみに、「常に流れている水は腐らない。」 これは、大学時代の某先輩の言葉です。私は自分の気を引き締める時に、いつもこの言葉を思い出します。   ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  東洋医学には、「補瀉(ほしゃ)の法則」というものがあります。簡単に言えば、不足は補い、余剰は流す(捨てる)というものです。この流れができてないと身体に不調を起こすというものです。
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