先日、都内の開催された、ある会派の大会の審判を務めてまいりました。とても大きな大会で、参加人数も1200名という規模でした。私は今回はじめて、審判に行ってきたのですが、その会場の盛り上がりに圧倒されてしまいました。形も組手も、上位の選手のレベルはとても高く、5・6年生の決勝で見た形は、大人顔負けの素晴らしいものでした。間違いなく全国レベルですね。
そんな中、組手試合の審判を務めて、やはり「審判が試合を作っているんだな。」 とあらためて感じました。ちょっと選手がかわいそうだなと思ったシーンが2つありました。2つとも、自分が副審を務めていた時ですが、1つは1-0で赤の選手がリードしていて、後半逃げの姿勢に入っているように見えたのです。逃げ回りは反則です。修了10秒前なら、即警告となり、相手にポイントが与えられます。しかし主審に動く素振りは見られません。逃げ方が巧妙で、反則ラインギリギリの試合運びだったとも言えます。私が、旗を出し、逃げ回りの反則をアピールしたと同時に、終了のブザーがなりました。結果、赤の選手はそのまま勝ちを得ました。もし、あの時、反則を取っていれば、1-1となり、延長戦となって、青の選手にも勝つチャンスが生まれます。「もっと早めに旗を出せば・・・」と後悔しました。
もう1つは、赤の選手の技が反則となり、それが決め手となって、青の選手が勝った試合です。たしかに赤の選手が勢い余って、つい接触技になってしまい、決め手となる技の前には、私も赤の反則を見留めました(しかも2回)。しかし、その間に有効技も出していたので、基本的に技のコントロールは出来ていたと思います。プラスして、青の選手の無防備も若干気になっていました。
そして、最後の技となった、赤の上段突きが、青の顔面(直前)で極まり、私は赤のポイントを示しました。たしか主審を含め、他の副審も同様だったと記憶しています。しかし、次の瞬間、青の選手が顔を押さえて泣いてしまったのです。ちなみに1・2年生の部で、メンホーの着用はありません。カウントは3-2で、赤リード、4ポイント先取りの試合です。私は、青の選手の顔や首の動きから、直接打撃によるダメージを受けたとは思えない、青はビックリして泣いてしまっただけだと思いました。しかし、主審は、青の選手を見てから、赤の反則をコールしました。3回目の反則なので、相手に2ポイントが入り、青が逆転勝ちとなりました。もし、私が主審を務めていたら違う結果になっていたでしょう。
もちろん、主審が替わって素晴らしい試合もありました。5・6年生団体戦の準決勝と決勝も、自分のコートで行われたのですが、今大会最後に残ってプログラムとなったため、他のコートの試合を終えた、全国審の資格を持つ先生が、審判を務めてくださいました。地区審しか持っていない私もなぜか、監査として審判に加わることとなりました。
お名前を存じ上げず大変恐縮なのですが、ある先生が主審を務められました。私は、その先生の立ち居振る舞いから出る、雰囲気というか、存在感というか、オーラというか、何かそのようなものに、自分の審判の仕方との、圧倒的な差を感じました。選手もこの主審の試合は、下手な技は(ポイントを)取ってもらえない、ごまかしはきかないと感じ取ったことでしょう。すごく締まった素晴らしい準決勝・決勝戦でした。私は主審を務めてもあの雰囲気は作り出せないなと感じながら、「これが全国審か・・・」とそばで、監査を務めていました。
選手のレベルが高かったのはもちろんですが、その選手の実力を十分に引き出せるかは、審判にかかってきます。私はあらためて、試合における審判の責任の重さを痛感しました。私も全空連公認四段位となり、一応これで、全国審を受審する資格が与えられます。今年4月から大幅なルール改正もあるので、さすがに今年受審はできそうにありませんが、しっかりと新ルールを熟知して、私も全国審取得を目指したいと思います。
~〈整体師の味方コメント〉~
患者さんとの和やかな雰囲気も、自然に出来上がる場合もありますが、整体師の方が意識して作るというのも、とても大事です。
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