義理人情か癒着談合か

造反白状!貴親方に入れたのは安治川親方…協会退職へ (平成22年2月3日スポーツ報知より抜粋)  大相撲の安治川親方(36)=元幕内・光法=が2日、江東区の大嶽部屋で日本相撲協会の理事選(1日)で所属する立浪一門に造反し元横綱の貴乃花親方(37)へ投票したことを明かした。親方はこの日の緊急一門会で造反を表明。責任を取って3日付で協会を退職することを決断した。貴乃花理事が誕生した裏側で、造反者が引責辞職する緊急事態が発生した。  貴乃花親方が当選した1日の理事選。20票を抱える立浪一門は立候補した大島親方と友綱親方で10票ずつで固めていた。ところが、ふたを開ければ大島親方が8票で落選し、当初は7票の貴乃花親方が10票で当選。大島親方に投じる予定の2票が貴乃花親方に流れた。選挙直後は「伊勢ケ浜親方と立浪親方」と複数の関係者は証言したが、実際は1人が安治川親方だった。  07年九州場所限りで引退した元幕内・光法の安治川親方は、年寄名跡を伊勢ケ浜部屋の幕内・安美錦から借りている。加えて横綱・白鵬が所属する宮城野部屋の部屋付き親方。自らの身分は事実上、師匠の宮城野親方(元十両・金親)と安美錦の師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)に委ねられている。造反を明かした一門会後、伊勢ケ浜親方は「安治川親方は自分から責任を取るだろう。こんなことがまかり通れば義理も人情もへったくれもなくなる」と引責で自ら名跡を返却し退職することを迫った。安治川親方も「名跡を借りているのに迷惑をかけたので辞めることにしました」と話した。
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 日本相撲協会の理事選で、圧倒的不利を覆し、当選を果たしたのにも驚きましたが、貴乃花親方に投票した親方が、協会を退職しなければならないという事態に、発展してしまったことにはそれ以上に驚きました。協会は表向き、選挙で公平・公正さを演じてはいましたが、実際には誰が理事をやるかが始めから決まっている出来レースにどうしてもしたかった、それが今回破られてしまったからこういう追い込み方をしているのでしょうね。なんかとても気分が悪く、恐ろしいです。  伊勢ヶ浜親方が言った、「こんなことがまかり通れば義理も人情もへったくれもなくなる」 というのが協会の本音なのでしょう。これから協会を、本当に誰が良くしていってくれるかが重要ではなく、誰と誰がつながっているからとか、誰に昔世話になったとか今なってるとかで、誰を当選させなければいけないかが重要だということみたいです。義理人情と言えば聞こえがいいかもしれませんが、こんなのはただのしがらみ、既得権益者の癒着談合に過ぎません。  だからこそ、貴乃花親方は従来の出来レースでの理事当選を待つのでなく、あえて今回の選挙にこだわったのでしょう。ですから、その心意気を感じて貴乃花親方に票を入れた親方達を協会から追い出すというのは、協会がこれから改革を本気で推し進めていくならば、たいへん貴重な人材を失うことになります。貴乃花親方に投票した人を探し出して処分するなどと非民主的なことは即止めるべきです。本来、ここは伊勢ヶ浜親方は体を張って慰留につとめるべきなのですが、悲しいかな現実は、早く追い出せ!という流れですね。  このような協会の体質を根本から変えていくのは、貴乃花親方だけではムリでしょう。これから賛同者が増えていき、悪しき慣習を一蹴して、この停滞感から脱却を目指してほしいと思います。また若貴時代のような相撲人気全盛を迎えられるように変わっていってほしいと思います。  
~〈整体師の味方コメント〉~
 整体の業界も、整体自体とても範囲が広く、なかなか一枚岩になれません。いろんな団体があちこちにあります。しかし、業界全体のレベル向上には、統一団体の設立が必要だと思います。もしそうなったら、団体運営の理事はきっと選挙で選ぶことになるのでしょう。その際は、しがらみにとらわれず、どんなことをやってくれるかを基準に投票したいと思います。まあ、団体設立そのものが実現はほぼ不可能と思いますが。(笑) ========================= 《メルマガ『まぐまぐ』発行しています》 『整体師のミカタ』 に関してご意見やご要望などが ございましたら、お気軽にお知らせください。 http://www.mag2.com/m/0001002720.html   これからもどうぞよろしくお願いいたします。   =========================
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