空手教室の発表で感じたこと○

 先週の土曜日、私が担当している空手教室(課外)のあるみひかり幼稚園の運動会が行われました。台風の接近が懸念されましたが、園児たちのパワーが上回ったせいか、台風をまったく寄せ付けず、晴れたいい運動会日和となりました。そこで、午前のプログラム終了後に、空手教室の発表演武が行われました。月曜と金曜の夕方から園内ホールで、空手道の少年部(小学生向け)があるのですが、少年部で習う小学生にも応援を頼みました。

 発表内容は、基本稽古~移動稽古~形といった流れで、約7分間程度のものですが、正直、園児たちだけではおぼつかないので、小学生にお手本になってもらって助かりました。「少年部のみなさん!ありがとう!!」 みんな実に真剣に、取り組んでくれました。私の指導力不足を、みんなの真剣さがカバーしてくれたようなものですね。まずまずの結果だったと思います。

 号令を掛けながら見ていて、誰一人ふざけることもなく、飽きることもなく、最後まで集中していた感じが伝わってきました。発表向けの練習を始めた頃は、とくに移動稽古なんかは、普段時間が取れず、やっていないので、何をどうしていいのか分からず、ふざけて終わってしまい、保護者の方に「先生、運動会までに間に合うんですか?」と心配されたほどです。

 また、形も全員が、1人で最後まで出来ているわけではありません。途中止まってしまったり、左右逆になったり、端折って終わりにしてしまったりと、形にならない子もいました。それでも、『力強く』『元気に』『楽しく』を合言葉に、みんながんばってきました。途中、「やる気ないなら、正座してろ!」と大きな声で注意したこともありましたが、ちゃんとついて来てくれました。

 空手の演武としては、まだまだですが、新しいことにチャレンジする姿は、満点だったと思います。最後にやった形演武も、力強く、今までで一番の出来だったと思います。みんな、よくやったね!そして、ありがとうね!

 私は、子育てや教育は、子供に、『ストレスは掛けてなんぼ』だと思っています。言ったら、『麦踏み』みたいなもんです。ちょっと無理めなことをさせて、努力させる、苦労させる、ガマンさせる、それで出来た時はほめてあげる。もちろん今のご時世、ホントに無理なことはできませんし、やっても身になりませんから、やりはしません。

 しかし、子供が「疲れた~」「やりたくな~い」「つまんない~」と言って来て、それを都度聞いてあげてたら、それは子育てにならないでしょう。時には、疲れてもやる、嫌でもやるという姿勢がないと、成長できません。私は、「疲れたのは、がんばった証拠」「汗をかいたのは、一所懸命やった証拠」「ガマンできた時は、心が強くなった証拠」と言うようにしています。

 子供はストレスがない方が、やることがなくなって、かわいそうだと思います。子供に与えるストレスは、親の期待の顕れです。親になんの期待もされない子ほどかわいそうな者はいないでしょう。「ほらママ、ぼく出来たよ!」って得意満面の笑みを見せてくれた時が、親として一番幸せなんじゃないでしょうか。

 もちろん、ストレスの掛け方、期待の掛け方には、一定の配慮が必要でしょう。本当に子供を押しつぶしてしまうようなストレスはいけません。大人でも、難しい仕事をクリア出来た時の喜び、達成感、上司や同僚からの賞賛は、いいものでしょう?適度なストレスがあってこそ、日々の生活が快適に送れる。これは大人も子供もいっしょです。

 

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