『勉強する』とは何か、なんで勉強するのか

 「勉強するってなんだろう?なんで勉強しなきゃいけないのかな。」

 子供の頃、ずっと考えていたことです。親や先生には、「自分のため」とか、「将来、就きたい職業に就くため」とか言われてたと思うのですが、実はピンと来ていませんでした。たしかにそれはそうなんですが、それが本質だと実感はしていませんでした。ちなみにこの場合の勉強とは、小中学校などの義務教育、高校普通科で学ぶ学問のことを指します。

 その答えは、今も探し中なのですが、とりあえず現時点での答えを、今日は書いてみたいと思います。

 私が思うに、『勉強』とは、社会と繋がるための最も効率の良いツール(道具・手段)です。話し的には、前回ブログの「モノサシとルール」に繋がりますね。ある程度、世の中の流れや仕組みを、自分なりに理解していないと、生活していくことは難しいでしょう。社会と繋がるためには、人と接しないといけません。人と接する時に必要なのは、会話・情報交換の手段です。情報交換には、お互いの知識が必要です。会話方法ですら知識と言えます。そしてその知識を取り入れるのに最も効率が良いのが、学校での勉強なのです。

 

 なんで雨が降るのか、なんで夏は暑くて冬は寒いのか、人間以外にはどんな生き物がいるのか、火ってなんだろう、電気ってなんだろう、自分が食べているものは、どこで作られているんだろう、自分と両親、祖父母、先祖の繋がりってなんだろう、自分のいる場所、地域、国っていつからあるんだろう、世界にはどんな国や地域があるんだろう、どういう言葉を遣えば、自分の考えが伝わるかな、相手の伝えたいことが分かるかな、お金ってなんだろう、働くってなんだろう、これらすべて、別にどうしても知らなければ『生』きていけないということはありません。しかし人として『活』きていくには、とても重要です。生活の『活』の部分の充実が、人間には必要なのです。

 

 人は、今までに得た知識を使って、生活をします。それは子供であっても。知識に工夫が加われば、知恵となり、生活を豊かにしてくれます。知識をより多くの人が共有する中で、常識が生まれ、それをみんなが守ることで集団の安定が保たれます。人が本当の意味で独りでは生きていくことは、相当に困難です。「自分は独りぼっちだ」と感じていても、日本にいるだけで、国という集団に属し、インフラを利用しています。買い物もしているでしょう。その時点で社会と接点は持っているのです。言葉も知らず、社会となんの繋がりを持つための知識も持たない自分を想像してみてください。おそらく絶望感しかないでしょう。

 

 また逆に、勉強を積み重ね、たくさんの知識を吸収し、それを用いて人の役に立つことが出来れば、多くの人に喜ばれ、歓迎され、尊敬されるでしょう。勉強が社会と繋がるツールという前提に立てば、より多く勉強することは、より太いパイプで社会と繋がることを意味します。より多くの人からの情報を吸収し、理解し、整理することによって、自分からも有益な情報を発信することが出来ます。『勉強』したことを正しく用いれば、それは『社内貢献』に繋がるのです。自分を謙遜する際に、「学が無い」なんて言葉を用いたりしますが、なぜ「学がある」のを尊敬し、「学が無い」ことを恥ずかしがるのか、難関大学への合格、卒業を偉いと思ってしまうのか、引いてはテレビでやたら東大生を持てはやすのはなぜか、根底には、『勉強』⇒『社会貢献』の図式が頭にあるからだと推察します。

 

 もちろん最近では、『高学歴ニート』などと言って、自分にインプットだけして、まったくアウトプットしようとしない、私にとってはまったくの意味不明な者も出て来て、先に述べたことが当てはまらない事象が増えて来ましたが、勉強をする主旨、意図というのは、変わってはいないと思います。私は、整体や空手道に関すること以外でも、本を読んだり、他人から新たに情報を得たりする度に、自分の不勉強を思い知らされます。しその一方、これまでの勉強のおかげで、その情報を聞いて理解する段階には来ているんだ、という自覚も持てます。そしてまた一つ社会と繋がりやすくなったのだ、活きやすくなったのだとも。

 

 うんちくをひけらかすのでなく、自慢話をするのでなく、単に承認欲求を満たそうとするのでなく、得た知識、知恵を仕事に活かしたり、自分の周りに還元出来れば、それはさらに社会貢献という名のベストな社会との繋がり方になります。そのためには、「若いうちこそ、勉強!」、「一生涯勉強!」なのだと思います。

 

 

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