大人は間違ったメッセージを伝えていないか

秋の第5波の後、収まっていた新型コロナウイルス(オミクロン株)が年明けから猛威をふるい、日本中で予定されていた様々な大会やイベントが続々延期や中止に追い込まれています。2月に予定していた越谷市の空手道大会も中止を決定しました。すごく悔しいです。

では、陽性判明で多くの棄権者を出した全日本卓球が良かったかのかと言えばそうではありません。参加者の自己責任で通すには新型コロナは影響が大き過ぎます。感染した本人はもちろん、家族を含む濃厚接触者の仕事や生活に与える不都合に主催者側は何もしてあげられる事はないのです。それは無責任ではないでしょうか。

ですから、コロナ禍の中での大会やイベント開催は、やるも止めるもデメリットを生むリスクが大きいのです。やった時のデメリットの例は先に書いたとおりです。では、止めた時のデメリットは何でしょう?それは、参加予定者、とりわけ子供達に間違ったメッセージを送りかねないという事です。

「絶対にあきらめない」、「一旦決めたら最後までやる」、「石にかじりついてでもやり遂げる」など、私達の世代は初志貫徹の大切さを学んできて、それを子供達に伝えようとしてきた指導者も多かったと思います。しかし新型コロナが蔓延したこの2年、私達が子供達にしてきた事は一所懸命取り組んできた事を諦めさせる事だったり、一度決めても状況次第でやめてしまう事ばかりだったのではないでしょうか。

もちろん理由はあります。命あっての物種です。人の命は地球より重いです。やりたい事をやってその後自分や周りの人が重症になったり命を落とすような事があってはなりません。頭では分かっています。大人は分別が付くからそれでいいのです。しかし、今まさに発育課程、成長段階にある子供達にそれを理解させ、従わせる事に私は大きなデメリットを感じるのです。努力してもムダ、がんばっても裏切られるだけだよってメッセージを与えてしまっているようで心が重たくなるのです。

ではどうしろというのだ。何か良い案があるのか?と問われれば、それに対する回答を持ち合わせではいません。少なくともウソを付く行為、裏切る行為だけは住まいと思っていても、結局空手の大会は中止となりました。

虫のいい話ですが、子供達が腐らずこの難局を乗り越えて大人になって、将来辛い事にぶち当たった時、「子供の頃のコロナ騒ぎに比べればマシだよな」って困難を解決する精神力を身につけてくれる事を願うのみです。

コロナ禍はこの第6波で最後になってもらいたいです。子供達が努力出来る環境、その成果を見せられる環境を作って、努力の大切さ素晴らしさを教えていく事こそ、我々大人達の使命だと思います。

羽生結弦選手が言っていた「努力はウソをつく。でもムダにはならない。」は、私がとても好きな言葉です。

 

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