地区審判講習会にて~基本に学ぶ姿勢~

 先週の日曜日、関東甲各都県の審判の先生方二百数十名が一堂に会し、江東区スポーツ会館にて組手の審判講習会が開かれました。埼玉県からは最多の80名以上の参加という話しです。私も、普段仕事が忙しく、なかなか大会に審判としてお手伝いできていないのですが、今回は、審判技術向上のためにぜひとも参加したく、東京まで行ってまいりました。  審判は、県・関東地区・全国・全国Aとさまざまな資格・ランクの方々が集まりました。ちなみに私の資格は、関東地区です。講習は、組手試合を実際に審判として裁き、それを講師の先生方に見ていただくというものでした。主審をやった時は、いつも大会で審判を務める責任感や緊張感とはまた何か別の緊張感が私をおそってきました。いつもは決してやらないようなミスもしてしまいました。「まだまだ心が弱いなぁ」と反省しきりでした。ただ、仲間の先生の中には、私と同様かそれ以上に緊張している先生もいらして、今日の空気の特別さも実感しました。  そんな中、模範試合ということで、全国Aランクの審判の先生方が、審判をしているところを披露してくださいました。感想としては、まず何より『発声』が違います。ハラから声が出ているというか、選手・記録係、もしあれば観客席までしっかりと声が通る感じなのです。そして、姿勢も見事です。指先までピシッとしていて、それでいて力んでいない。選手の動きを妨げず、いざ「止め!」をかける瞬間には、サッと間に入る。さすがだなぁとすっかり感心しながら見ていました。  もっとも、私らと違うのは、『場をコントロールする力』とでも言うのでしょうか。その先生が、主審としてコートのラインに立つと場の雰囲気が変わるのです。そのまま良い意味で、すべてが主審主導で試合が行われていくのです。だから選手も、安心して試合に集中できます。記録係も主審のきびきびした正確なジャッジと動作のおかげでスムーズに仕事ができます。結果として、観ていて気持ちのよい試合になります。審判、とくに主審が違うとこれだけ試合が違ってくるのかと、審判の大切さをまざまざと見せつけられました。みなさんも、最近話題になった、ハンドボールの『中東の笛』問題で、審判の重要性は再認識のことと思いますが。  その全国Aランクの方がおっしゃるには、とにかく基本に忠実に行うことだと。注意点としては、 「余分なことはしない。必要なことのみをしっかりと行う。」 「自己流はNG。」 「心構えをつくってから、試合に臨む。」⇒これが一番、発声に表れるのだそうです。  技が有効(または技あり・一本)かどうかを見極め、判定し、勝敗を決するのが審判の役目ですが、それ自体は空手道をやっている人ならそんなに苦もなく、赤青どちらの技をポイントとして取るかの判断はできるでしょう。しかし、主審の仕事は判定をコールするだけではありません。コート内外すべてに気を配って、試合全体を仕切らないと務まらないのです。  今回は、審判として、自分に足りないものをしっかり認識できた講習会だったと思います。そしてそれは、たとえ、大会に行って主審をとらなくても、意識しだいで、普段の生活の中で鍛えられるものであると感じました。   ~:~:~:~:~:~:~ ①「余分なことはしない」、「自己流はNG」、「心構えをつくってから臨む」どれも整体を学ぶ時に共通するものばかりだと思いませんか? ②整体師がほぐしや矯正ができるのはあたりまえ。のみならず場をしっかりコントロールして施術を進めることができるかが、患者さんに安心感を与え、信頼してもらえるかどうかのカギなのです。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆  ↓励みになります。1日1回のクリックおねがいしま~す blogRanking にほんブログ村 健康ブログへ
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