審判の資格を更新してきました

 先日、整体院をお休みにして、空手道の関東地区組手審判員の資格更新のため、山梨県まで行ってきました。私は4年前にすでに資格を取得していたので、今回は更新のための講習を受けるだけでしたが、同行した他の先生は、今回初めて、資格審査を受審されました。  審査内容については、あまり詳しくは書きませんが、審査には筆記審査と実技審査があります。試合に関する規則等についてしっかりと記述できるのはもちろんの事、やはり肝腎なのは実技の方でしょう。実技審査では実際に審判として試合を裁きます。そして主審・副審・監査、そのすべてについてしっかりとできているかを見られます。とくに主審時が最も重要です。  主審を務める際、気をつけなければいけないポイントはいくつかありますが、私は、『コート全体をいかにコントロールしているか』が、最も大切な要素だと考えています。どちらの選手の技が早いかとか有効であるかとか、そんな事はしばらくやっていれば誰だって分かります。外から観ているギャラリーだって分かります。その判断を副審よりも先にできて当たり前。それ以上に大切なのが、『選手が安全に、互いに全力を出し切り、すばらしい試合をする事』です。そのためには、コート全体を把握し、しっかりとコントロールする必要があります。  選手が思いどおり動きたいからといって、自由にさせ放題では、危険行為につながる恐れがあります。副審の意見を尊重しなければといって、判断が遅れたり、いつも副審の判定を優先させていれば、まとまりがつかなくなってしまいます。主審がゆるぎない信念を持って、正当な技の攻防を妨げる行為を行う選手には、しっかりと忠告・警告を与え、技や反則の見極めについても主審主導で行い、審判団が主審を中心にまとまって初めて、試合が安全かつ円滑に運んでいくのです。  新規に資格を取得するために審査に臨んでいた審判の先生の方々の裁く試合を観ていて、自分も初心に帰る思いでした。選手時代には、裁いてくださる審判団の配慮など気にもかけず、目の前の相手選手に闘志むき出しになって挑んでいましたが、今は審判として、選手ができるだけ安全に全力を尽くせるよう気をつけて試合に臨みたいと思います。 ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  整体院を自分で開業するなら、技術が備わっているのはもちろんの事、その整体院全体をつねにコントロールできなければいけません。それが、患者さんの安心・安全につながります。
2024年4月
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