どれだけ得られたかは、どれだけ与えられたか

 先日、2ヵ月ほど前に開業されたばかりの整体院の院長から、「来院していただいた皆さまには、再来していただきたいへん嬉しいのですが、それ以上に、新規の患者さんを増やしていく難しさを感じています・・・」という主旨のメールをいただきました。 そうですね。それは、開業していれば誰でも感じていることではないでしょうか。私もいつも感じています。手段としては、広告・看板・インターネット・・・いろいろあるでしょうが、結局のところ、何事も、どれだけ得られるかというのは、その人がどれだけ与えてきたかの裏返しではないでしょうか?  新患さんに来ていただくきっかけの中に、口コミや紹介があります。『ご近所さんが良い口コミをする』、『来ていただいた患者さんが別の方を紹介する』のは、なぜでしょうか?それは、その整体師さんが、患者さんにしっかりと整体の良さや効果を与えてきたからに他なりません。その裏返しとして、新患さんとの新しい出会いを得られるのです。  このメールをくれた整体院さんのところは、一度受けた患者さんに、整体の良さを与えることができて、その人に再び訪れてもらえてます。それなら、きっと新しい出会いも自然に得られることができるでしょう。そんなにあせる必要はないと思います。もちろん、分かりやすい看板の設置や、ホームページの作成、ポスティングや駅前などでのチラシ配布、時には、新聞の折込広告や情報誌の掲載も必要でしょう。分かりやすさや入りやすさの重要性は、自分が患者さんの立場になれば容易に想像がつきますよね。  しかし、それはあくまで、きっかけ作りに過ぎません。もちろんきっかけ作りはとても重要なのですが、一番大切なのは、自分が患者さんに『何を与えることができるのか』、『今まで何を与えてきたか』 です。どんなにカッコイイホームページを作っても、きれいで大きな看板を立てても、内容が伴わないのでは意味がありません。「あそこは一度行ってみたけど、全然ダメだね。」 そう判断されたら、次につながるどころかそれでおしまいです。  私のところは、今日の午前中まで開院しており、3人のご予約患者さんに施術をして、年内を終えました。3人の内2人が新患さん、両方ともたまたまご紹介の方と同行してのご来院でした。術後の効果も実感していただき、紹介した方もされた方も喜ぶ顔を見ることができました。結局は、これこそが次につながるということだと思うのです。患者さんの笑顔を得たいと思うのなら、何を与えればいいか、答え自体はそう難しくはないはずです。    例えば、『ひとりひとりの患者さんが健康になって、喜んでもらえる施術を。』 というのが目的とします。そのバロメーターのひとつが、月間の延べ施術人数だったり、新患の人数だったりします。だから、月間の人数を目標設定することは悪いことではありません。しかし、ただ新患さんが増やすことだけを考えても本末転倒です。『新規の患者さんを増やすのが難しい』という状態は、目的に向けてやるべきことがきちんとできていないということですから。 まあ、『私も難しさを感じています。』と書いていますので、私自身やるべきことができていないのですが・・・ あせらずできることをひとつひとつやっていこうと思います!!!  今日は大晦日。1年ももう終わりですね。そして明日からは、また新しい1年の始まりです(当たり前と言えば当たり前ですが)。皆さんは、立てられた目標を達成できたでしょうか?そして内に秘めたる大きな目的に邁進できたでしょうか?どれだけ進めたかの判断は自分自身にしかできません。しっかりと総括してみてください。そして、また継続でもいいし、まったく別のでもいいし、新たに目標を設定して、それに向けてがんばってください。   ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  子供らにお年玉を『与える』と、子供らの笑顔の『得る』ことができますよ。(笑)
2024年4月
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