自分でできるインフルエンザ予防策

町田インフル集団感染、ウイルスはA香港型 (2009年1月20日 読売新聞より)  東京都町田市内の「鶴川サナトリウム病院」で発生したインフルエンザの集団感染問題で、都は20日、感染者の血液などを調べた結果、検出されたウイルスは、治療薬「タミフル」が効くとされるA香港型だったと発表した。  都によると、国内で流行している3種類のウイルスのうち、タミフルが効かない耐性ウイルスは、Aソ連型だけで見つかっている。同病院では、すでにタミフルを治療に使用しているが、都は「タミフル投与は治療に有効」としている。  都は感染者112人のうち、24人から検体を採取。11人からA香港型が見つかり、13人からはウイルスが検出されなかったが、都は「既に回復したため」としている。 ~:~:~  私もここ数年はありませんが、過去にインフルエンザにかかった経験があります。悪寒や倦怠感、それに高熱、風邪とは明らかに症状の強さが違っていました。食欲もなく、妻に作ってもらったうどんも一口も食べることができず、病いに負け、何もできない自分を情けなく、涙さえ出てきた記憶があります。  Aソ連型、A香港型、B型のうちで、最も毒性が強いとされるA香港型が、今季流行しているということですが、予防接種をしていてもかかってしまうとは恐ろしい強さですね。しかし、そのA香港型にタミフル耐性型は見られていないので、予防薬としてタミフルを使用するというのも手だと思います。  予防接種や事前のタミフル投与など、保健所や病院・医院のお世話にならなければいけない予防策もありますが、その前にやはり、家庭で、個人で実践できる基本的なことを日頃からやっておきましょう。  まずは基本中の基本、①『うがい』と『手洗い』です。 うがいは、のどの粘膜からの感染を防ぐのに有効ですし、手洗いは、手や指を口に運んだり、手で目をこすったりした時に起こる感染を防ぐのに有効です。とにかく、一旦外に出て、室内に入ったら、その度に必ずうがいと手洗いをしましょう。室内勤務の場合、外出しなくとも、うがいは休憩時にした方がよいでしょう。  また、②『人込みを避ける』、『マスクの常時着用』もおすすめします。 人込みでは、空気中のウイルスが多くなる確率が高くなります。その空気を直接吸い続けていれば、のどの粘膜から感染しやすくなります。できれば、無理して混雑するようなところには行かないようにしましょう。しかし、仕事などでしかたない時もありますね。通勤時や営業など外回り時は、マスクの常時着用をぜひおすすめします。マスクは保湿にもなりますし、唾液を出すためにアメをなめるのもいいと思います。  また、職場環境や家庭では、③『湿度に気をつけ』ましょう。 今回、感染が拡大した病院の湿度は15%と、極めて低い状態にありました。室温を気にするあまり、エアコンで部屋がかなり乾燥してしまっていたのでしょう。空気が乾燥した状態では、飛散しやすい上に、ウイルス自体も活発に活動しやすくなります。50%~60%が予防に有効と言いますが、そこまではなかなかできなくても40%前後、少なくとも30%は下回らないよう心掛けたいものです。観葉植物を置いたり、単に、コップに水を置いても、気化するので加湿に役立ちますよ。  そして、④『食事や睡眠の気をつけ』、抵抗力を維持しましょう。 今回不幸にもお亡くなりになった方は、そろって抵抗力の低いご高齢の方ばかりでした。普段、体力に自信のある方も、多忙や不規則な生活習慣で、抵抗力の低い状態に陥る時があるかもしれません。ウイルスはあなたのそんな状態を見逃してはくれませんよ。前述の3項目に気をつけても多少なりともウイルスはからだの中に入ってきます。最後の最後、水際で発症を防ぐのは、自身の抵抗力です。インフルエンザ対策に限らず、食事・睡眠・適度な運動(ストレッチ)は健康の基本です。  実は、告白しますが、毎年、インフルエンザの予防接種は受けておりません。「先生がインフルエンザにかかって休診になったら、誰が整体してくれるのよっ?!」って以前、患者さんからお叱りを受けたことがありますが、それでも予防接種はしていないのです。その代わり、前述の項目の予防策には気をつけているつもりです。軽い風邪は引きますがそれ以上にはひどくはなりません。院内もできるだけ整理・整頓・清潔・清掃の4Sを心掛け、少なくともここに来たから風邪を引いた、インフルエンザにかかったと言われないようにしたいと思います。 ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  とは言え、医者の不養生とはよく言ったものです。他人を気遣うあまり、自分のことをあまりないがしろにしないでください。
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