整体界の風雲児逝く

 去る19日、私の整体の師である、極理整体専門学院理事長、大輪清先生が急逝されました。極理の方から、直接連絡が入ったわけではないのですが、ほぼ周知の事実となったようなので、ここにご冥福をお祈りしたい気持ちを記したいと思います。  仲間の整体師らから、電話やメールでうかがった話しからすると、亡くなる数日前に突然倒れられ、即入院、医師の治療や付き添いの看病の甲斐なく19日の早朝に息を引き取られたとのことです。私に連絡をくれたある方は、脳梗塞などの脳血管障害ではないかと言っていました。  それにしても、まさかあのバイタリティの塊りみたいな大輪先生が亡くなるなんて、夢にも思いませんでした。未だに実感が湧かず、信じることができません。昨年末の学会で、直接、内臓テクニックの指導をしていただいたばかりです。また、開業後の整体院の様子を気に掛けてくださり、たまにお会いした際には、厳しいお言葉も含めていつも励ましの声をいただきました。  大輪先生は、『他人に厳しく、自分にはもっと厳しく』というような方でした。もちろん、その他人への厳しさは、本当の優しさの裏返しです。学院生時代の大輪先生の厳しいお言葉があったからこそ、今の自分が在ります。最後の最後に残った、たったひとつの実技試験の課題を中途半端にOKをもらって、修了証を出されるより、実力でクリアするまで学院に通わせてくださったのは、紛れもなく大輪先生の優しさだったと、プロになった今、感じています。  そして、人へ厳しさを課す以上に、自分に厳しかったのだと思います。「休みは不要。」とよく口にしていらっしゃいました。極理やその他の事業を含めて何役もこなし、今まで本当に休みなく走り続けたのだと思います。常に、最高のマネージャーであり最高のプレーヤーであり、何事にも全力で、先頭に立って物事を進め、しっかりと最後まで責任を持つ。そんな方だったと思います。しかし、もう少し自分のからだをいたわってくれればと、残念で残念でなりません。  整体界の風雲児は、あまりに早く時代を翔け抜けていってしまいました。大輪先生には、もっともっと整体界をかき回してほしかったです。極理式整体・内臓療法を世に広めてほしかったです。大輪先生の直接指導による整体師をもっと輩出してほしかったです。私達はもっともっと教わらなければならないことが多かったはずです。しかし、それももう叶うことはありません。大輪先生からの厳しい(優しい)お言葉はもういただくことはできません。これからは、このナマケモノの自分に自分で叱咤激励していくしかないのです。  これからは、この極理式整体で少しでも多くの方の健康に寄与することで、大輪先生の提唱してきた整体療法・内臓療法の有用性を示し続け、ご恩に報いていきたいと思います。  最後になりましたが、あらためて、極理整体専門学院理事長、大輪清先生のご冥福をお祈り申し上げます。
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