この際、禁煙と言わずに・・・

首都圏のJRホーム、1日から全面禁煙 (2009年3月31日 読売新聞より)  JR東日本は1日から、首都圏の計201駅のホームにある屋外型喫煙所を撤去し、全面禁煙化する。  対象は、都心からおおむね50キロ圏内の1都4県(神奈川、埼玉、千葉、茨城)の駅で、東は常磐線の取手駅や京葉線の蘇我駅、西は中央線の高尾駅、南は横須賀線の逗子駅、北は京浜東北線の大宮駅まで。  31日の終電後、駅ホームにある喫煙所計373か所を一斉に撤去し、すでに喫煙所がない25駅を合わせて首都圏の全226駅が禁煙化される。ただ、東京、上野、新宿、大宮の4駅にある密閉型喫煙室10か所は存続する。 ~:~:~  私も大学生や社会人に成り立ての頃、何度か喫煙にチャレンジしたのですが、煙が肺に入る感じがどうも合わないようで、結局今も吸わない(吸えない?)ままでいます。友人や知り合いにも喫煙者は多く、その人の煙はあまり気にならないのですが、これからはやはり、公の場では、屋内であろうと、屋外であろうとたばこは控えるのが主流になるようですね。  喫煙者からは、「喫煙所で吸うなら問題ないじゃないか。」、「たばこ消費税も払っているから社会に貢献もしている。」 と不満の声が聞こえてきそうですが、それでも喫煙所のまわりは灰皿からもれた吸い殻や灰で汚れているし、煙は飛散するのである一定の範囲までたばこの臭いはどうしても鼻についてしまいます。ヘビースモーカー・チェーンスモーカーでニコチンが切れるとイライラしてどうしようもなくなってしまう人には、かわいそうですが、ホームや駅構内ではガマンしていただくしかありません。  ここで、どうせ吸えないのなら、少し発想を変えてはいかがでしょうか?『“禁”煙』という言葉は、“禁じる”というネガティブの言葉が入っています。この場合、煙を出す(たばこを吸う)ことを禁じられているということになりますね。人は他人のネガティブな態度や意見には反発したくなるもので、これでは、煙(たばこ)に意識を集中させてしまい、吸いたい気持ちを誘うことにもなりかねません。  そこで、「煙を出すな。」 というのではなく、「きれいな空気にご協力ありがとうございます。」 とポジティブな感じで、たばこを吸わずにいてくれる人をほめてみるのです。ほめられてイヤな気分になる人はあまりいないでしょう。自分でも、「私、今、公共の場のきれいな空気に貢献してるんだ。」 実感してもらい、その喜びの方が勝れば、ガマンするでもなく自然とそういう場では吸わなくなります。『禁煙』に代わる言葉はすぐに思いつきませんが、『爽気』とか『爽空』とか、少なくとも“禁”も“煙”も使わない方がいいでしょう。  たばこは本人にとっても、まわりにいる人にとっても、身体的には“百害あって一利なし”だと思いますが、それを非難し、強制的に取り上げることによって、その人がますますストレスを溜め込んでしまい、健康を害しては本末転倒です。TPOをきちんとわきまえていれば、健康を損なわない範囲で吸う分にはけっこうだと思います。あまり嫌煙も行き過ぎると人間関係ギクシャクしてしまいますから、喫煙者が自然に、禁煙に協力できる雰囲気作りも必要なことだと思います。 ~〈整体師を目指す方へ今日の一言〉~  患者さんへのアドバイスは、生活習慣の指摘など、ついネガティブなものになりがちです。患者さんに耳を傾けてもらうには、話す側の工夫が必要です。
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