何をもって公正・公平とすべきか

 先日、県内某所で、市の空手道大会が行われ、オープン大会となっていたので、越香会からも希望者が参加しました。もちろん、私も審判として行ってきました(またもその日は整体院はお休みでした、すみません・・・)。幼年から一般男女まで、幅広い年代の参加者でとても充実した良い大会でした。越香会も優勝を含む複数の入賞者を出し、まずまずの成果だったと思います。選手のみなさん、お疲れさまでした!  実はその大会、私のコートで少し考えさせられる事態がありました。小学3・4年女子の部の準決勝、大会の規定で、準決勝までは基本形、決勝は自由形だったのですが、一方の選手が、形の名前を言う際に自由形を口にしてしまったのです。厳密に言えば、本来その時点で失格となるのですが、申し合せ事項により小学生は失格なしということだったので、主審は少し迷ったのですが、コート長の判断で、そのまま形競技を進め、競技内容(上手い下手)に関係なく、判定で自由形を行った選手を負けにしました。  勘違いして、形を言い間違えた時、本人がすぐに気づいて言い直した場合でも、本来は即失格です。県大会でもそういう光景を目にしたことがあります。しかし、市のオープン大会の小学生にも、それをそのまま適用していいのか?間違って自由形を口にした時、指摘して言い直させてあげる猶予があってもいいのでは?と考えてしまいます。  しかし、その一方で、片方の選手にそういう情けをかけて、便宜をはかるのは不公平だという見方もあります。また、そういう救済がいつも行われるものだと選手が思い込んで、次の県大会などで失格になっては、その方が選手にとってマイナスだとも言えます。  勘違いや言い間違いでも、自己責任なんだからしようがない、それも含めて勝負だとするのが公正なのか、それは形演武の実力とは何ら関係ないのだから、言い直させて、両者の形演武を見てから優劣を判断するのが公正だとするのか、意見が分かれるところだと思います。  実は、以前にも似たような事例に遭遇したことがあって、言い直しを認めたのを、規定違反だとする審判の先生もいれば、また別の大会で、勘違いしたまま続けさせて、その選手を失格としたところ、それは選手がかわいそうなのではと言う審判の先生もいらっしゃいました。 私自身としては、多少甘いと批判されるかもしれませんが、市や親睦大会クラスの小学生の部では、形の言い直しを認めてあげてもいいのでは?と考えます。もちろん、その大会により、規定に厳しく臨むところもあれば、臨機応変に対応するところもあるでしょうから、私の考えは置いておいて、その大会の意向に従うことになるでしょうが。  ひょっとしたら優勝する実力がありながら、自分の勘違いで負けになってしまったあの選手は、きっととてもくやしかったことでしょう。しかし、今回の件を肝に銘じて、次回から2度と同じミスをしないようにと考えてくれれば、それもいい糧になったと言えるのではないでしょうか。また別の大会で、あの選手が今度こそ実力のすべてを発揮して優勝を飾ってくれればいいと思います。  
~〈整体師の味方コメント〉~
 法は法、規則は規則、とすべて杓子定規になってしまってはギスギスしてしまいます。その一方で、何でもなあなあで済ませてしまっては、しまりがありません。何事もバランス感覚が大事です。  ========================= 《メルマガ『まぐまぐ』発行しています》 『整体師のミカタ』 に関してご意見やご要望などが ございましたら、お気軽にお知らせください。 http://www.mag2.com/m/0001002720.html   これからもどうぞよろしくお願いいたします。   =========================
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