賭け事すべてを悪という気はないが○

琴光喜関が野球賭博関与認める 他64人も賭け事申告(2010年6月14日asahi.comより抜粋)

 週刊誌で野球賭博をしていると報じられた大相撲の大関琴光喜関(34)=本名田宮啓司、佐渡ケ嶽部屋=が、賭博とのかかわりを認めたことが14日、分かった。日本相撲協会が実施した力士や親方らへの賭博問題の調査に返答があった。協会によると、琴光喜関のほかにも野球賭博に28人、それ以外の花札や賭けゴルフなどに36人がかかわったと、この日までに申告したという。

 協会では11日に、力士数人が野球賭博に関与していたと自己申告したと発表。その日のうちに力士や親方ら全協会員を対象に、過去5年間の賭博への関与の有無を問う調査書を送った。回答期限だったこの日、警視庁の求めに応じ、賭博への関与を認めた計65人の調査書を提出した。力士名や賭博の内容については「警視庁から要請されている」と説明し公表を拒んだ。

 協会では当初、この日までに賭博への関与を申告した協会員については理事会に処分を諮らず、厳重注意にとどめる方針を示していた。陸奥広報部長(元大関霧島)は「警察の動きにあった処分を考える。軽い気持ちでやったかどうかなどは、こちらで判断できない」と話し、事実上、当初の方針を転換した。

~:~:~

 相撲界の不祥事が後を絶ちません。今度は、賭博問題です。賭け事すべてを悪という気はないが、野球賭博はまずいでしょう。『野球賭博』・・・自分が小さい頃、昭和の時代にオジサン連中が密かにやっていたイメージがありましたが、今でも存在するんですね。とても意外でした。大関という自分の立場もわきまえず、浅はかで、軽率で、自業自得ですね。とは言え、それで大損をし、なおかつそれをネタに恐喝される、踏んだり蹴ったりの琴光喜関は、なんだかかわいそうになってきました。

 しかし、やってしまったことを本気で反省しているなら、琴光喜関は警察に全面協力し、野球賭博の実態や暴力団の恐喝の手口などすべて話し、今後、相撲界のみならず、すべての国民が、このような賭博行為に手を染めたり、被害に遭ったりしないように協力していくことが肝腎です。その上で、自分から引退を申し出るべきでしょう。おそらく、民間企業ならまず依願退職、厳しいところなら懲戒解雇が当然の処分だからです。そのくらい自分の所属団体に著しい損害を与えていると思います。

 相撲協会は、この野球賭博と、賭けマージャン・花札・賭けゴルフなどといっしょに扱うべきではありません。前者と後者では大きな違いがあります。その違いは、第三者が介在し、胴元のようなものが存在するかどうかです。おそらく雀荘でマージャンを打つ大人たちで、お金を賭けていないのは、昼間の健康マージャンか、プロ雀士同士の対決くらいでしょう。花札でコイコイやオイチョカブをやったり、ゴルフコンペでも、参加者からお金を集めて賞金にしたり、指しウマや外ウマをやったりした経験はある人も結構いるのではないでしょうか。

 もちろん、私は賭け事を正当化するわけでも、推奨するわけでもありません。しかし、実際二人以上そろえば、なんでも対象にして、賭けをすることはできますし、国としても公営ギャンブルをやっています。totoのサッカーくじも、ベースはトトカルチョという賭け事です。ですから、仲間うちで、お金を賭けてマージャンをしたことがあるという相撲取りまで、厳罰というのは世間一般の感覚からは合いません。この辺は厳重注意でいいでしょう。

 しかし、野球賭博はおそらく、胴元がいて、そこで得られた金銭が、暴力団の資金源になっているはずです。警察もそれを見越して捜査をしています。これを仲間うちのマージャンと同じ扱いにして軽い処分で済ませようとする相撲協会には、賭博問題を矮小化しようとする意図がうかがえます。これでは、再発は防げないでしょう。

 金銭のからまない、ちょっとした賭けは、生活の潤いやアクセントだと思います。しかし、それがエスカレートして、金銭を賭けたり、プロ相手に手を出したりしてしまうのはとても危険です。ある一線で思い止まることができない人は、事の大小にかかわらず、一切の賭け行為に手を出してはいけないでしょうね。  「後悔先に立たず」知ってはいても、あまり実感をしたくない言葉ですね。

 

〈整体師の味方コメント〉

 公営ギャンブルやパチンコ(←私はこれもギャンブルだと思っています)で、ストレス発散という方がいますが、ほとんどの場合、それはストレッサーにしかなりえないものと思います。ご注意を。 

=========================

《メルマガ『まぐまぐ』発行しています》

『整体師のミカタ』 に関してご意見やご要望などが ございましたら、お気軽にお知らせください。 http://www.mag2.com/m/0001002720.html   

これからもどうぞよろしくお願いいたします。  

=========================

 

2024年4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930