給食費滞納~周りに損させてでも、得をしたいのか?②○

 今回、長文になるので、記事を2つに分けました。後半は、滞納者への対応についてです。これは学校として、どういう主旨でこの問題に向き合うか、それで対応の仕方が変わってきます。

 ひとつは、対保護者として、考えるやり方です。この場合はこの問題に、教師をはさんでは、いけません。学校の事務として、滞納保護者への督促をするのです。この場合は子どもに未納かどうか、学校しても、教師としても知らせる必要はありません。教師には、学校でのより良い授業の実現に、専念してもらうのです。もし、事務方で処理できないなら、督促を、専門の外部機関に依頼してもいいでしょう。とにかく、事務的な問題としてのみ処理し、教室にはこの問題を持ち込まないという姿勢です。

 足利市では、滞納保護者へは子ども手当を現金支給とし、その際に納付相談を受けるという制度を作って、滞納額約200万円のうち、合計で150万円ほどを納付させることに成功したそうです。地域の問題としてとらえた場合、学校単位で活動するのでなく、こういった市全体として取り組むこともかなり有効ですね。

 もうひとつは学校教育の一環として、対子どもとして、考えるやり方です。口座振替をやめ、集金袋を持たし、毎月集金する。持って来ない子どもにも一応給食は与えるが、その子には、自分がタダ食い状態であることを強く認識してもらう。また、給食費の使い道などを社会の授業で教え、経済や流通の知識の一端を学んでもらったり、周りに損はさせるが、自分だけは得する状態になったらどう思うか、などを道徳の授業で話し合ってもらうのです。

 ひょっとしたら、子どもの方から「僕、自分の給食費、お年玉の残りで払う!」とか、「私、おこづかい要らないから、毎月給食費払って!」言い出すかもしれません。そうなれば教育の成果が出たと言ってもいいでしょう。

 滞納保護者からは、「子どもが傷つく」などの反発もあるでしょうが、おそらく子どもは傷つきません。きっと、傷ついたと感じる前に、「ウチの親って、恥ずかしい。」と思うでしょう。それにもし、本当に傷つくなら、不払い行為をやめ、即刻納入すればいいだけなのです。自分の非常識を棚に上げ、「子どもが傷つく」なんてのは、まさに盗人猛々しいというものです。

 学校としては、どちらに軸足をおいて事に取り組むをはっきり決めることが重要です。混ぜこぜになって、教師に、子どもを通じて督促事務的なことをやらせてしまうと収拾がつきません。教師の仕事は子どもへの教育です。親の面倒をみることではありません。

 一部のモンスターペアレントのために、教師が時間を取られ、他の児童が本来受けられるべき、質のいい授業が受けられなくなるなど最もあってはならないことです。学校や教育委員会はそのことをしっかりと考えるべきと思います。  

 

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