給食費滞納~周りに損させてでも、得をしたいのか?①○

 もうすぐ春。卒業式、終業式を迎え、そしてまた新年度が始まります。学校のことで気になるのは給食費未納問題です。年度初めに保護者に、「児童に給食を食べさせることに同意する。その費用は滞りなく支払う。」といった内容の文書を提出させていても、結局支払わずに『逃げ得』をしようとする保護者がいます。知人の子の通う小学校にもそういう親がいるそうです。

 支払いが苦しい家庭ですら、やや遅れ気味になっても、なんとか支払っているというのに、子ども手当までもらっておきながら、学校からの催促にも取り合わず、卒業まで支払わずに逃げようなどとなんとも浅ましい限りです。さらに、この問題、個人だけのレベルで済まなくなってきました。熱海市の中学校では、給食費の未納で食材のやりくりがつかず、給食が実施されずに弁当持参の日があったそうです。しかし、私は教育的な面からはこの対応でよかったと思います。

 子供たちはおそらく、自分の親が給食費を払っているかいないかは、知っていると思います。もし知らないのなら学校として教えるべきです。その上で、未納者が増えたせいで材料費が足りなくなり、給食が実施されなくなる事実に直面すれば、自分の家庭がいかに周りに迷惑をかけているか分かるでしょう。そうなれば、子供から親へ給食費を支払ってくれるようお願いするはずです。

 誰でも、損するより得する方がいいに決まってます。しかし、周りに損をさせてまで得をしたいかとなれば話しは別です。それは卑しい行為です。卑しい行為、非合法な行為で金銭的に満足を得ても、その心は満たされません。返って心はどんどん貧しくなります。「自分は、みんなの給食費を使って、タダ食いしている」この事実を知って、『得してラッキー』と思えますか?もしそう思える子に育ててしまったら、その親は将来、大きなツケを支払うことになるでしょう。

 私は、幸せの基準は、自分の心がどれだけ満たされたかだと思っています。たしかに物欲や食欲が満たされれば、その部分の心が満たされ、その時、幸福感を味わうことができるでしょう。しかし、その満たそうとする手段がまっとうでなければ、その幸福感は紛い物になります。万引きして手に入れたゲームで遊んで、その子は本当に楽しいのでしょうか?どこかに罪悪感を感じながらのゲームで幸福感は得られているのでしょうか?

 自分が少しでも幸せに近づきたいのなら、無銭飲食のようなマネはせず、給食費を堂々と納めて、子どもに学校で思い切りおかわりをさせてあげるべきだと思います。 

 

〈整体師の味方コメント〉

 私も、自分の信じるまっとうな整体技術で、患者さんがちゃんと良くなった時に、整体師としての幸せを感じます。

 

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