まず、やってみる

 先日整体教室にて、入学してまだそれほど経ってない生徒さんから、あるテクニックについて質問というか、指導をお願いされました。教わったのだが、実際にやってみるとしっくりこない、基本的なことがよくつかめず、今自分がやっていることが正しいのか分からないというのです。  何事でも、初めて学ぶ時に、やり方をひと通り教わってそれがすぐできてしまう人って、中にはいるかもしれませんが、ほとんどの人が“教わっても思うようにできない”というところから始まるのでないでしょうか?それが身体で覚えることならなおさらです。  身につけ方は、人それぞれです。まず頭で理解しないと納得しないタイプ、こと細かく言われたとおりにやるタイプ、自分の感覚・やりやすさを優先させるタイプ、それに器用・不器用もあるでしょう。でもひとつだけ言えることは、どのタイプでも自分でやらないと身につかないということです。  元阪神のホームランバッター・ミスタータイガースの掛布雅之さんは、どんなに夜遅くなっても、毎日の日課である素振りは絶対に欠かしませんでした。チームメイト達が寝たあと、毎晩掛布の素振りの音が寮内に響き渡っていたという話は有名です。  もちろん、自分勝手に的外れなことをしていては上達は難しいでしょう。しかし初めに基本を教わったら、なかなか上手くいかなくても、正しくできているかどうか分からなくても、自分でまず、やってみることが必要です。やっていく内に、何が正しくて、何が違うのかだんだん分かってきます。できなかったことができるようになって初めて見えてくるものもあります。上手くなるには、やはり練習量が必要です。量を積み上げないと、質は向上しません。上手くやるコツを他人に聞くのでなく、練習の中から自分で見つける姿勢が大事です。自分で見つけたことは忘れませんし、自分の財産と呼べる技術に発展するかもしれません。  整体の技術は、特殊な身体能力を必要としない、誰にでも身につけることのできるものであるということは、前にも言いましたが、簡単に身につけられるとは言っていません。もし、あなたが天才でないなら、人よりもたくさん努力をしなければなりません。だって、人並みの練習で誰でも簡単に整体師になれるのなら、この世は整体師だらけになっているでしょう?  かく言う私も、凡才中の凡才です。今もまだまだ勉強中です。 ↓励みになります。よかったら1日1回クリックしてください。 blogRanking にほんブログ村 健康ブログへ
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