利用者を人質にする行為は許せません!

 今回のコムスンの、一連の不正問題はかなり悪質です。①介護報酬を不正に請求する。②事業所が指定取消し処分を受ける前に、処分逃れの為その事業所に廃止届けを出させる。これでは、不正に対する処罰ができないので、厚労省がコムスン自体に事業所の新規指定や更新を5年間認めないことを決めると、③今度はグッドウィルグループ内の企業にコムスンの介護事業を譲渡して、またも処分逃れをしようと画策する。  さすがにこの手法は、脱法行為と批判が集中し、結局グループ外への譲渡を折口会長は明言せざるをえない状況になりましたが、まだ何も解決しておりません。  会見等の言葉を聞いていると、この会長、何かと「利用者のため」を口にします。しかし私には、「コムスンに大きな打撃を与えるような処分をすると、利用者達が困るぞ~。だから処分逃れをしたんだぞ~。コムスンに処罰を与えるなら利用者の迷惑を考えてからにしろよ~。」と、まるで利用者を人質にとってモノを言っているように聞こえます。許せません!  不正請求という行為は、介護保険料の値上げや被介護者数の制限をまねきかねない、社会とくに福祉に反する重大な犯罪行為で、厳しく罰せられるべきものです。その上、処分逃れを繰り返した挙句、「処分されると利用者が困るから」という、なんとも身勝手な言い訳。この会長は「困るのは自分で、自分だけがかわいいから」処分をなんとかして逃れたかっただけなのでしょう。この期におよんでも、折口グッドウィルグループ会長は、コムスンの樋口社長をクビにするだけで自分は、会長・CEO職は降りないという処分逃れをしています。コムスンを使って、福祉を食い物にしてきたグッドウィルグループに正当な処罰が下ることを希望します。  また今回、迷惑を被ったのは利用者さんだけではありません。そこで一所懸命働いている方々です。コムスンで働いている方かどうかわかりませんが、デイサービスやグループホームでの介護、訪問介護(身体介護)などの職についている患者さんも多く当院にいらっしゃっています。神経を使いながら、体力的にも疲労が激しい仕事です。腰痛や肩こり、肩から腕・手首の痛み、背部痛ほかにもさまざまな症状を訴えます。  単に仕事がお金を稼ぐだけの手段なら、きっともっと割りのいい仕事があるでしょう。でも、そこで働いている人達は「いま介護を必要としている人の役に立ちたい」という気持ちで仕事をしています。だから、自分の身体がつらくても、自分を必要とする人のために働いているのです。そういう患者さんの想いが身体に表れています。    福祉を食い物にするということは、利用者だけでなくそこで働く人達の想いも踏みにじることなんです。介護する側も介護を受ける側も安心できる体制を1日でも早く取り戻せるよう厚労省の迅速かつ適切な対応を期待します。  ↓励みになります。よかったら1日1回クリックしてください。 blogRanking にほんブログ村 健康ブログへ
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