提案はセーフ・強要はアウトの原則○

 最近、子供のしつけ方で、悩んではいませんがいろいろと考えています。私はいろんなことに口出しする、子供にとってはウルサイ父親なのですが、その言っていることが、『子供の為』なのか『自分の為』なのかは、考えるようにしています。

 「あなたの為だから・・・」なんてCMもありますが、相手の為と言いながら、結局は自分の為なんてことありますから、つい自分もそうしていないかって、省みたりします。要するにその行為が『親の愛情』によるものか、『親のエゴ』によるものか、なのですが、時にその両方だったりして、曖昧でその区別は難しいものです。

 それで一応の原則を自分なりに考えてみました。『提案はセーフ・強要はアウト』というものです。例えば、食事が出来たのになかなか来ないのを、①テーブルにつかせるのはセーフ、②きれいに残さず食べさせるのもセーフ、しかし③おいしいと言わせるのはアウト。①と②はマナーやしつけの問題です。③は好みの問題ですから、強要になります。

 また、習い事もそうですね。良かれと思って子供に勧めるのはセーフ、実際にやらせてみるのもセーフ、しかし親の方からやらせておいて、子供が辞めたいといっても「一度始めたものを簡単に辞めるもんじゃない。」と言って続けさせるのは、強要でアウト。もしこれが、子供が自分から進んでやりたいと言って始めたのなら別ですが。

 「つべこべ言わずにやれ。」「理由は今は考えなくていいからやれ。」という時も必要です。その時は分からなくても後でその重要性に気づくなんてことはよくあることです。お部屋のかたづけなんてのもそうですね。本人にとっては散らかっていても何の問題もないし、「どうせまた出すんだから、なんでかたづけなきゃなんないの?」って感じですが、そのままかたづけの出来ない大人になって困るのは本人です。小さい頃に身につけておくべきものを、親から教わらずに育つのは不幸です。

 提案はセーフ・強要はアウトの原則は、あくまで原則です。しつけの為にある程度強要することはあるでしょうし、優位的な立場で、エゴを提案するのはズルイでしょう。もちろん親に、身勝手でわがままな振る舞いがあってもそれはそれで、そこから子供が学ぶこともありますから、すべて悪いとは言いません。私もけっこうわがままやらせてもらってます(笑)

 子供の人生は子供自身のもの。やりたいことをやりたいようにやらせてあげたい。それはどの親も願っていることだと思います。その為に親は何ができるのか、大人になるためのどんな準備をさせてあげられるのか、その原点に立ち返れば、すべきことは、おのずと決まってくるのかもしれませんね。 

 

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