先日、整体院に営業の電話がかかってきました。その営業マンさんは、開口一番、「先生、インフルエンサーって、ご存知ですか?」と聞いてきたのです。私は、「はぁ?インフルエンザ?ここは、整体院で、病院じゃありませんよ。」と答え、電話を切ろうとしました。すると、「エンザではなく、エンサーです。Facebookを利用した集客のご案内です。」と話を続けようとしました。私も、パソコン、ネット関連、には興味はないわけではないのですが、インフルエンサーが何者かも分からず、この人のペースで話されてもイヤなので、結局、忙しいからと電話を切りました。
後で、検索で調べて見ると、ITproのホームページに「インフルエンサーとは、ブログ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、コミュニティ・サイトなどのCGM(コンシューマー・ジェネレーテッド・メディア)の中で、ほかの消費者に対して“カリスマ”的に大きな影響を与える人を指す。」と書いてありました。うーん、分かったようで分からない。要するに、『クチコミの発信元』って感じですか?
たしかにクチコミの影響力は感じます。私のような個人でやっている整体院でも、直接の紹介とは別に、ママ友づたいにここの整体が上手いって聞いて・・・みたいにクチコミで来られる患者さんがいます。今は、広告は出していないので、パソコンや携帯で、ホームページを見てか、誰かからの紹介でというのがほとんどですが、こうやってたまにクチコミの方も来られます。
また最近はインターネット上で、クチコミサイトに感想を載せられて、それで評判を確かめてから、予約をするという方も多くなってきましたね。飲食店や理美容院などのサイトが多い印象があります。
私も、まずは当院の整体がどういうものか知ってもらわなければ、来てももらえないので、ホームページではできるだけ分かりやすく情報を載せるようにして、また整体のポータルサイトにも数多く登録しているのですが、この『インフルエンサー』なるものを使ってまで、強引にクチコミを利用するのには抵抗があります。
クチコミは、自然発生的に起こるもの。そりゃあ、石川遼くんが、偶然にでも松伏に帰るついでに、整体を受けに来てくれて、「あさひ整体センター良かったよ。」なんてツィッターでつぶやいてくれれば、大人気でしょう。しかし、そんなことはありませんし、無理やりにそれに似たようなことをして人を集めようとしてもしっぺ返しが来るだけです。
人は、自分の持っている器を超えて、水を入れることはできません。水をたくさん入れたいなら、自分の器を大きくするしかないのです。小手先に走っても、きっと良い結果は出ないでしょう。もちろん、知識は必要ですし、時代に合った対応も必要です。しかし、肝腎なのは、自分自身の力量です。自分自身は今のままでいいのか、もう一段レベルアップが必要なのか、まずは見つめ直すところから始めても遅くはないんじゃないでしょうか。
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