今年こそ、体罰指導を断ち切る元年になってほしいです。○

五輪合宿:柔道女子代表監督が暴力 15選手が連名で告発(毎日新聞 2013年01月30日)

 ロンドン五輪の柔道に出場した日本代表を含む国内女子トップ選手15人が、五輪に向けた強化合宿などで園田隆二代表監督(39)やコーチによる暴力やパワーハラスメントがあったと告発する文書を連名で昨年末に日本オリンピック委員会(JOC)に提出していたことが29日、関係者への取材で分かった。トップ選手による集団告発は異例。

 JOCに加盟する全日本柔道連盟(全柔連)は倫理委員会で園田監督らに聞き取り調査し、当事者は事実関係を大筋で認めているという。園田監督は取材に対し「今までは自分の考えでやってきたが、修正する部分は修正していきたい」と話した。(共同)

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 今朝の毎日新聞の朝刊を見て驚きました。まさか、柔道のオリンピック選手までが、強化合宿などで、体罰の被害にあっていたとは、夢にも思ってもいませんでした。平手や竹刀で叩いたり、暴言をあびせることもあったようで、そんな指導で、日本のトップレベルの選手達が、より向上するとは思えないのですが、いったいどういう効果を狙った指導だったのでしょうか。

 体罰に関するブログは、大阪の高校2年生が自殺した問題で書きましたが、体罰に依存する指導というのは、まだまだいたる所に存在していますね。また他にも、体罰に関するニュースが、今年に入って、多く報道されています。この際、今年こそ、体罰指導を断ち切る元年になってほしいですね。

 と言っても、大阪の部活顧問47歳、今回の柔道の監督39歳、そしてこの私は、そのあいだの45歳。ちょうど体罰教育OK世代です(悲~)。それでも、戦前の軍隊式教育よりはマシなのかもしれませんが、鉄拳制裁当たり前の時代、しつけに体罰は付き物と、私達昭和40年代は、植えつけられてしまっているのかもしれません。

 私は、子供の頃、親や先生に叩かれた時は、自分のほうが悪いという自覚があったので、叩かれるのはしかたないとは思っていましたが、それでも、叩かれたの記憶は、怖くて、痛くて、辛くて、悲しくて、嫌な記憶しかありません。とくかく早く終わらないかなと、反省よりもそればかりを考えていました。つまり、叩くことは、反省させることにはつながっていないのです。

 ですから、もし私達世代が、『叩かれたから成長した』という感覚を持っているなら、それは誤りです。もちろん、何事にも例外はありますから、どんな時でも、たとえたった一度でも、手を上げてしまったら(叩くなどの行為をしたら)即アウトと言う気はありません。しかし、それは最後の最後の最後の最後に取っておくべき、最終手段且つ唯一の手段の時だけです。しつけ・教育においてそういう瞬間は早々にないでしょう。そういう意味で事実上体罰は認めてはならないのです。

 先生がなにかにつけてポカポカ叩くのもダメ、生徒が先生や他の生徒を危険な目にあわせようとして、それを止めるために先生が叩くのもダメと、0か100かでは解決しない問題でしょう。先生は『どんな時でも、生徒には絶対手を上げない』しかし生徒は、『時と場合によっては、先生に叩かれてもしかたないこともある』と考えておくというふうには、なかなかできないんでしょうかね?  

 

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